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セブ島の狂犬病(致死率100%)の危険度と助かるための対策

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2020年6月の出来事ですが、フィリピンから来日された30代の男性(外国籍)が、狂犬病で亡くなられたそうです。

犬に噛まれたのはフィリピンでその前年の9月頃で、来日後に足首の痛みや腹痛、嘔吐、水を怖がる等の症状を訴え、2020年5月に豊橋市の医療機関で入院していたようです。(入院後に国立感染症研究所の検査で狂犬病を確認)

発症すれば、致死率が100%の狂犬病、その男性はその後他界されました。

ちなみに、フィリピンでは人口10万当たり1~2人のヒト狂犬病死亡例が報告されており、西太平洋地域では中国についで2番目に多く報告されております。

狂犬病とは

狂犬病について簡単に記載致します。

《概要》
狂犬病は、毎年世界中で約5万人の命を奪っているウイルス感染症であり、一度発症すると致死率はほぼ100%に至ります。インドが世界一の狂犬病国で、続いて中国、そしてフィリピンはNo.3なのであります。新型コロナウィルスの致死率が約6%、インフルエンザの致死率が0.1%未満ということなので、狂犬病がいかに恐ろしいかおわかりでしょう。

《原因と感染源》
一般的には感染した動物の噛み傷等から唾液と共にウィルスが伝染します。傷口や目や唇等を舐められた場合も感染する確率が高い。感染源は、犬、猫、こうもり、猿、あらいぐま等。(アメリカではあらいぐまが原因のケースが非常に多い)

《潜伏期間》
通常1ヶ月から3ヶ月、長い場合は1年や2年の場合もあります。

《症状》
発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感といった風邪のような症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴います。 興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態、水を怖がるなどの脳炎症状を呈し、最終的には昏睡から呼吸停止に至ります。

セブ島では狂犬病が隣り合わせ

日本では狂犬病予防法の制定後、徹底した管理のもと、狂犬病は撲滅しております。しかし、ここフィリピンではそんの制度があるはずもなく、狂犬病をもった犬がそこらじゅうにいるのです。何もしらない日本人の方が犬に手を差し伸べて噛まれたケースも多々ございます。

狂犬病の治療法

私がセブ島の病院で働いている時は、犬にかまれた日本人の方と数十名接しました。その場合は、すぐに病院に来て頂き(原則24時間以内。早ければ早いほど良い)、傷口を洗い、消毒液で等消毒し、一刻も早くワクチンを注射して、発症を防ぐ必要があるのです。

上述したように、狂犬病は感染してから発症するまでの期間がありますので、発症を防ぐために暴露後のワクチンを数回注射して頂くのです。(回数は事前に予防接種をした場合としていない場合で違います)

暴露後のワクチンは高額なので、フィリピンに行かれる方は海外旅行保険に入られることをおすすめいたします。万一、犬に噛まれ暴露後のワクチンをフィリピンで摂取し、日本に帰国後にワクチン接種を余儀なくされた場合も、海外旅行保険は日本帰国後のワクチン接種もカバーできます。(旅行中に患った病気やケガは、帰国後でも補償されます。事故発生日、又は初診日から180日間、たとえ帰国してもカバーされます)

(海外旅行保険に入らなくても、無料のクレジットカードの楽天カード等に海外旅行傷害保険が付帯されております)

発症すれば致死率が100%なので、一回目の処置はなるべく早く行う必要がありますので、犬に噛まれたという方から連絡が来たり、目撃等があれば、直ちに病院に来ていただいてすぐに医師・看護師に処置をさせました。(狂犬病の予防接種を事前に受けていても、同様の処置はしました)

フィリピンの病院がキャッシュレス診察(海外旅行保険)を受け入れた過程
今やマニラやセブを中心として、フィリピン在住者や旅行者にとってジャパニーズヘルプデスクのサービスはかなり心強い存在でしょう。フィリピンの病院は日本とはかなりシステムが違うので、多少英語ができる人でもスムーズには行かないのですが、ジャパニーズ...

 

その甲斐がありまして、セブ島で犬に噛まれた数十名の日本人の方は、発症していないかと思います。(ニュースにはなっていないので)

ちなみに、フィリピンの犬は1,000万頭近くのうち10%ほどの犬しか予防接種を受けていないので、フィリピン生活は狂犬病と隣りあわせなのです。

日本人やノルウェー人も狂犬病に・・・

2006年には、日本人の方もフィリピンで犬にかまれ、帰国後に発症致しました。(かまれた後、ワクチンの摂取は受けていない模様)。

2019年には、ノルウェー人女性がフィリピンで犬に噛まれ、帰国後に発症しております。

狂犬病の対策

フィリピンは野良犬だらけなので、フィリピンに行かれる方はくれぐれも、ご注意ください。私は、野良犬とほぼ毎日遭遇しておりましたが、野良犬のできるだけ遠くを歩ことと、短パンとサンダルをはかないようにする等対策を行いましたので、幸い一度も噛まれなくてすみました。

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