海外にもパワハラが存在します
私は、日本、アメリカやフィリピン、インドで働き、アメリカやオーストラリアで留学した経験があります。
そこで、感じたのは海外にもパワハラがあるということです。
また、パワハラがほとんどない国もありました。
世界パワハラランキング
下の図は、ISSP(国際比較調査グループ)の調査に基づくパワハラの発生頻度を国際的に比較したものです。日本はインド、オーストラリア、ニュージーランドに続く第4位にランクインしてしまいました。
インドで働いたことがありますが、インドでは未だにカースト制度が社会にはびこり、上位カーストから下位カーストに対し、命令や暴言はありました。
また、女性への差別は日本以上にひどいと感じたし、職場の環境も女性が仕事ができる環境ではなかったです。
オーストラリア
オーストラリアでは1か月ほど生活しましたが、パワハラはそう感じなかったです。
しかし、レストラン従業員、牧場、病院(看護師へのパワハラ)でパワハラが多発しているようです。パワハラの種類ですが、上司から部下への暴言が多いようです。
オーストラリアは文化的に日本よりも、仕事場のポジションに関係なく、自分の意見を言いやすい環境だし、WHS ( Workplace health and safety の略で、会社経営者やビジネスオーナーは、仕事場を健康的に安全に運用する責任がある)等、法整備が整っています。
職場で身体的にも精神的にも守らた環境なので、オーストラリア人は些細な事でパワハラを感じると思います。
日本以上にパワハラが酷い韓国
韓国は軍隊(憲法と兵役法に基づいて男子国民に2年弱の兵役の義務が課せられています)の影響もあり、日本以上にパワハラが蔓延しております。
日本では、大韓航空機内で起こったナッツ姫事件が有名でしょうね。
ナッツ姫事件とは、2014年にKAL(大韓航空)会長だった趙亮鎬(チョ・ヤンホ)の長女、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が米ニューヨークのケネディ国際空港で滑走路に向かっていたKALの旅客機をゲートに戻らせた出来事です。理由は、ファーストクラスにいた彼女へのマカダミアナッツの出し方が気に入らなかったというどうでもいいことでした。彼女は2人の客室乗務員をひざまずかせ、1人の客室乗務員を機内から追い出した後、ようやく同機を離陸させたのです。
ちなみに、ナッツ姫の妹・趙顕旼は大韓航空の専務だった2018年3月に、会議中に広告代理店社員が質問に答えられなかったため、怒りをぶちまけ、水の入ったコップを投げるなどのパワハラ行為を行い、暴行や威力業務妨害の容疑で警察の聴取を受けました。
さらに、韓国では日本以上にパワハラを苦にした自殺が多いのも特徴です。ある自動車部品会社で、上司に暴力を振るわれ、「明朝来たらバットで12発だ」などの暴言や脅迫を86回繰り返され、上司のパワハラに耐えかねて、自ら命を絶たれたケースもありました。
このような事件は氷山の一角なのですが、韓国ドラマを見てると、韓国の職場の様子がよくわかるかと思います。例えば、ミセンという韓国ドラマでは、上司が部下を罵倒する場面が頻繁に出てくる(多くの上司が暴言をはきます。「イセッキ・이새끼」という罵倒業語がしょっちゅ出てきます)し、上司が部下を蹴ったり、叩いたり、使用で物を買いにいかせるのが当たり前の世界です。
私は、セブ島で韓国資本の英語学校で英語を学んでいたことがあるので、多くの韓国人友人がいました。しかし、数人の韓国人は帰国後にパワハラが原因で鬱病になりました。
韓国社会ではパワハラが深刻なので、先月2024年11月に“嫌がらせを受けたと主張する従業員を不当に降格させたり、解雇したりした会社の経営者に対し、禁錮3年または最高3000万ウォン(約275万円)の罰金を科す罰則が盛り込まれた”改正労働法が制定されました。
が、韓国では伝統的に、権力者による虐待行為は知らぬふりをすることになっているので、韓国からパワハラがなくすには、長い時間が必要かと感じます。(2019年にも改正労働基準法でパワハラやセクハラに関することが、盛り込まれましたが、未だにセクハラやパワハラが日常化しております)
フィリピンではパワハラをした上司が殴られた
私はフィリピン・セブ島でも約10年働きました。
セブ島の病院で働いていたのですが、その時フィリピン人部下に殴られて検査に来た日本人が数名いたのです。
殴られた理由は、簡単に言えばパワハラでした。中には、日本人の上司はかなり細かな性格でフィリピン人の仕事ぶりにダメ出しをずっとしたり暴言を吐いたことで、キレたフィリピン人が上司の日本人を殴ったケースもありました。
パワハラは「強い立場の者が、その力を利用して、より低い立場の者に嫌がらせやいじめを行うハラスメントや職場のいじめ」を意味しますが、このように、外国ではパワハラに対して毅然と立ち向かう人が多いのも、パワハラがはびこらない理由の1つだと感じました。
フィリピン人達はパワハラが起きた時は、辞めるか訴訟をするのかを選ぶことが多く、耐えることは稀有だと感じました。フィリピンの職場で、パワハラが多いと言われているのは学校と病院なのですが、多くのフィリピン人はすぐに辞めております。
実際、私の職場はセブ・ドクターズホスピタルやチョンワ病院のような大きな総合病院と提携していたので、セブ市の総合病院に行くことが多かったのですが、「・・さんいる?」と聞いても、「先週辞めたよ」っといったように、多くの看護師が退職し、人の入れ替わりが非常に激しかったです。
また、訴訟するケースも多々あります。こちらは日本で起こったフィリピン人の訴訟ケースです。2019年に日本で働いていたフィリピン人(技能実習生)が、パワーハラスメントを受けたとして、日本人の上司2人等に対し、損害賠償を求めた訴訟がありました。そのフィリピン人は、「日本人に対してゴマをするのが本当にうまい」「偉そうに」といった発言を日本人上司等から受けたようで、裁判ではパワーハラスメントと認定されました。
このような発言でもフィリピン人は、パワハラに感じます。だから、フィリピンの会社ではパワハラは日本に比べて極めて少ないと思います。また、日本ではパワハラに当たらない発言でも、フィリピンではパワハラとされるのです。
セクハラに関してもフィリピンでは厳しく、刑事事件(懲役刑、罰金刑)としてに罰せられます。フィリピン人達は、DOLE(フィリピン労働雇用省)にかけこみ、弁護士がついて、裁判になることもありえます。(フィリピンはアメリカ文化も浸透しており、訴訟大国でもあります)
ベトナムはパワハラが非常に少ない
私は外資系企業で働いており、長年多くのベトナム人と働いておりますが、ベトナム人の間でパワハラを見たことはありません。
本国でも、パワハラに関しては非常に厳しく、2021年に労働法が改正され、パワハラを受けた労働者側は事前通知の上で労働契約を一方的に終了することが可能になりました。(すぐに会社を退職しても良い)
ちなみに、ベトナムの事前通知の時期は契約期間によって異なり、次のようになっております。
・無期限の正規契約の場合:45日前までに
・12か月~36か月の契約の場合:30日前までに
・12か月未満の契約の場合:3営業日前までに
しかし、パワハラを受けた場合はすぐに辞めることができるようになりました。
実際、私はベトナム人と働くようになり、仕事上のストレスは激減しました。サービス残業はないし、無駄な会議もなく、同調圧力もありません。
ベトナムで働く選択肢
私が働いたフィリピンやインドより、ベトナムは給与水準が上がってきております。
ベトナムは経済の発展が著しく(経済成長率は日本の約10倍)、給料も良くなってきているので、多くの日本人がベトナムに殺到中です。
ベトナムで働いたり生活することで得られるメリットを下記記載致します。
・生活費を抑えやすく、貯金や投資にもチャレンジしやすい
・日本人駐在員の数は最小限なので多くのスタッフはベトナム人だから、ストレスや同調圧力が少ない
・親日家や日本語話者が多いため、居心地の良さを感じやすい
・ベトナム料理は美味しいが、日本企業が増えた為日本食レストランが増え、食生活が充実
現在、約30,000人の日本人がベトナムで暮らしております。日本で奴隷のように働くの嫌な若者、日本と比べて桁違いに安い額でビジネスを始められるので起業家の方、または投資家の方等様々な日本人がベトナムで暮らしているのです。
ちなみに、国際感覚が鋭い韓国人は、既に10万人もいるようです。
ベトナムで働く方法
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べとわーくはHRNAVI JOINT STOCK COMPANYが運営するベトナム転職に特化した転職エージェントで、オンラインで利用できます。
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その国に行く必要もなく転職活動ができるのは、非常に有意義だと思います。
(ベトナムの求人)
ベトナムが人気の理由
現在、ベトナムには日系企業が合計で1,973社に上っております(内訳:ハノイ、ハイフォン、北部ベトナム794社、ホーチミン1,038社、ダナン14社)。(※) 企業数増加、日系各企業の成長段階に応じて現地で日本人採用のニーズが高まっており求人数の増加が他国と比べて顕著であること、またベトナムが以前より親和性のある国として有名で、生活文化面でもそこまでギャップを感じることがない点が、求職者の方にとって魅力に映っていると思います。
※ JETRO概況・基本統計より
ベトナム初心者でも安心できる理由
ベトナムでの転職を希望されている方が、ベトナム渡航後に安心して生活できるための事前情報として、べとわーくはブログ配信を手掛けております。ベトナム転職のメリット/デメリットや、現地で生活するにあたっての生活水準、生活費、そして、ビザWP取得まで幅広い記事を掲載しており、これから初めてベトナムを訪れるフレッシュな求職者の皆さまに向けて安心してお越しいただけるような生の情報配信に努めているとのことです。
アジアで働くのは思ったより簡単
アジアで働くまでの流れは、登録→面談→面接→内定後、入社(入社前に移動、ビザ取得等の準備)と、たったこれだけなのです。
今回は、日本で働いて疲れた方は、ベトナムで働くという手もあるのです。
欧米で働くのとは違い、想像上にハードルは低いです。
サービス残業や同町圧力、パワハラやセクハラ等で疲れた方が、ベトナムで働けば、リハビリになるでしょう。
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