「韓国人男性が診察室で泣き崩れている光景を、私は何度も目にしました…」
フィリピン・セブ島で長年医療に携わり、ジャパニーズヘルプデスクを立ち上げた私が、現地で目撃した衝撃の性病事情をお話しします。
この記事は、フィリピン・セブ島への旅行や滞在を考えている方、特に男性の方々に知っておいていただきたい現実です。美しいリゾート地の裏側で起きている、決して他では語られることのない真実をお伝えします。
私がセブ島でジャパニーズヘルプデスクを立ち上げた背景
2010年、私はセブ島でジャパニーズヘルプデスクを立ち上げました。
ジャパニーズヘルプデスクとは、フィリピンやインドを中心とした海外の病院で、日本人や韓国人が安心して診療を受けられるようサポートする会社です。
主なサービス内容:
- 診療予約の代行
- 病院内でのアテンド(検査、薬局、入院施設等の案内)
- 医療通訳サービス
- キャッシュレス診療の手続き(海外旅行保険加入者)
フィリピンの病院は日本とシステムが大きく異なります。「外国人医師や看護師と言葉が通じない」「病院のシステムが分からない」といった不安を解消し、現地の医療サービスをスムーズに受けられるようサポートしていました。
海外旅行保険に加入している患者さんには、これらのサービスを無料で提供していたのです。

セブドクターズホスピタルとチョンワ病院での衝撃体験
セブ島の主要病院であるセブドクターズホスピタルとチョンワ病院で働いていた時、私は数多くの日本人・韓国人患者さんと接してきました。
その中で最も印象に残っているのが、性病で来院される患者さんの多さでした。
韓国人男性が泣き崩れた理由
私は英語だけでなく韓国語も話せるため、韓国人患者さんの対応も多く担当していました。
特に忘れられないのは、20代後半の韓国人男性の患者さんです。診察室で医師から淋病の診断を受けた瞬間、彼は声を上げて泣き始めました。
「결혼을 약속한 여자친구가 있는데…(結婚を約束した彼女がいるのに…)」
彼の絶望的な表情は、今でも忘れることができません。このような光景を、私は何度も目にしてきたのです。
性病患者の実態と感染源
10年間の経験で分かったことは、セブ島で性病に感染する外国人男性の95%以上がビキニバーや水商売のフィリピン人女性からの感染だということでした。
特に多かった症例:
- 淋病(Gonorrhea):全体の約40%
- クラミジア(Chlamydia):全体の約35%
- その他(梅毒、ヘルペス等):約25%
患者さんたちは皆、深刻な表情で来院されました。言葉の壁もあり、症状を説明するのに苦労される方が多く、私たち医療通訳の存在が不可欠でした。
淋病とクラミジア:知っておくべき基礎知識
セブ島で最も多く見られた2つの性感染症について、詳しく解説します。
淋病(Gonorrhea)
原因:
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌による感染症です。性的接触により感染し、男女問わず感染します。
症状:
男性の場合:
- 排尿時の激しい痛み
- 尿道から膿のような分泌物
- 尿道口の腫れや赤み
- 頻尿
女性の場合:
- 症状が軽いか無症状の場合が多い
- おりものの増加
- 排尿時の痛み
- 不正出血
治療法:
抗生物質による治療が基本です。フィリピンでは主にセフトリアキソンという注射薬が使用されます。適切な治療を受ければ完治可能ですが、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
クラミジア(Chlamydia)
原因:
クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌による感染症です。日本でも最も患者数の多い性感染症の一つです。
症状:
男性の場合:
- 軽い排尿時痛
- 尿道からの分泌物(淋病より少量)
- 無症状の場合も多い
女性の場合:
- 80%以上が無症状
- おりものの変化
- 軽い腹痛
治療法:
マクロライド系やテトラサイクリン系の抗生物質で治療します。アジスロマイシンの単回投与、またはドキシサイクリンの7日間投与が一般的です。
なぜセブ島で性病感染が多発するのか?
10年間の現場経験から分析した、セブ島での性病蔓延の背景をお話しします。
1. 夜遊び文化の発達
セブ島、特にマンゴー・スクエア周辺には数多くのビキニバーやKTVがあります。観光客や駐在員の多くがこれらの店を利用し、結果として感染リスクが高まっています。
2. 現地女性の定期検査体制の不備
フィリピンでは水商売従事者の定期的な性病検査が義務化されていますが、実際の運用は不十分です。偽造された検査証明書も横行しており、安全とは言えない状況でした。
3. コンドーム使用率の低さ
宗教的背景もあり、フィリピンではコンドームの普及率が低いのが現実です。また、観光客側も解放的な気分になり、注意を怠るケースが多く見られました。
日本帰国前に絶対やるべき性病検査
フィリピン滞在中に夜遊びをされた方は、帰国前または帰国後すぐに性病検査を受けることを強くお勧めします。
検査が必要な理由
- 無症状感染の可能性:クラミジアは特に症状が出にくい
- パートナーへの感染防止:知らずに大切な人に感染させるリスク
- 合併症の予防:放置すると不妊症や前立腺炎のリスク
おすすめの検査方法
病院に行くのが恥ずかしい、時間が取れないという方には、郵送検査キットをお勧めします。
性病検査 STDチェッカーは、プライバシーを重視した匿名検査が可能で、多くの方に利用されています。
郵送検査のメリット:
- 匿名で検査可能
- 自宅で検体採取
- 迅速な結果通知
- 医療機関と同等の検査精度
海外旅行保険の重要性【実体験から学んだ教訓】
ジャパニーズヘルプデスクで働いていた経験から、海外旅行保険の重要性を痛感しています。
性病治療でも海外旅行保険が適用される場合があり、多くの患者さんが保険のおかげで治療費を心配せずに済みました。
年会費永年無料の楽天カードには海外旅行保険が付帯しており、フィリピン渡航前に準備しておくことをお勧めします。
海外旅行保険が適用されるケース
- 急性的な症状の治療
- 感染症の初期治療
- 合併症の治療
※既往症や慢性的な症状は対象外となる場合があります

フィリピン渡航前の予防策
海外の病院で働いた経験から、効果的な予防策をお伝えします。
1. 正しい知識の習得
- 性感染症の基礎知識を学ぶ
- 現地の医療事情を把握する
- 緊急時の連絡先を準備する
2. 物理的な予防
- 必ずコンドームを使用する
- 信頼できる場所での購入
- 複数の避妊具を準備
3. 心構えの準備
- リスクを理解した上での行動
- 「大丈夫だろう」という楽観視は禁物
- 帰国後の検査計画を立てる
まとめ:美しいセブ島の陰に潜むリスク
セブ島は確かに美しい観光地です。しかし、10年間現地の医療現場で働いた私の経験から言えることは、「知識と準備なしに夜遊びをするのは非常に危険」だということです。
韓国人男性が診察室で泣き崩れる姿、日本人男性が青ざめて症状を訴える姿を数多く見てきました。彼らに共通していたのは、「まさか自分が」という思いでした。
大切なポイント:
- リスクを正しく理解する
- 適切な予防策を講じる
- 帰国後は必ず検査を受ける
- 万が一の時は迅速に治療する
この記事が、フィリピンを安全に楽しむための一助となれば幸いです。
検査・保険の準備
フィリピン渡航前後の健康管理として:
- 帰国後の検査:性病検査 STDチェッカー
- 渡航前の保険:年会費永年無料の楽天カード
責任ある行動で、安全で楽しいフィリピン滞在をお過ごしください。
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