フィリピンやアメリカで10年間生活してきた私が、日本人の多くが知らないものの、海外では当たり前に使われている便利なサービスをご紹介します。これらのサービスを知っておくだけで、海外旅行や海外生活が格段に快適になります。
1. SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
世界と日本のSNS使用状況の違い
日本人の多くが知らない事実として、世界のSNSランキングと日本のランキングは大きく異なります。
世界のSNSランキング
- Facebook(約30億人)
- YouTube(約26億人)
- WhatsApp(約20億人)
- Instagram(約20億人)
- WeChat(約12億人)
日本のSNSランキング
- LINE(約9,500万人)
- YouTube(約7,000万人)
- Twitter(約4,500万人)
- Instagram(約3,300万人)
- Facebook(約2,600万人)
なぜ日本人は世界標準を知らないのか
- ガラパゴス化:日本市場独自の発展により、LINEが圧倒的シェアを獲得
- 言語の壁:英語圏発祥のサービスへの抵抗感
- 既存サービスの満足度:LINEで十分という認識
海外では当たり前のSNS活用法
- WhatsApp:世界180か国で使用される無料メッセージアプリ
- Facebook Messenger:ビジネスコミュニケーションの標準
- Instagram:情報収集とネットワーキング
2. eSIM(デジタルSIM)
日本人がeSIMを知らない理由
- 大手キャリアの囲い込み:ドコモ、au、ソフトバンクの物理SIM中心のサービス
- 情報不足:メディアでの露出が少ない
- 設定への不安:新しい技術への抵抗感
eSIMの圧倒的メリット
- 即時利用:購入後すぐにインターネット接続可能
- コスト削減:海外ローミング料金の大幅削減
- 複数回線対応:1台のスマホで複数の回線を使い分け
- 物理的制約なし:SIMカードの紛失や破損の心配不要
海外旅行でeSIMを使うべき理由:
フィリピン旅行の例:大手キャリアの海外ローミング(1日2,980円)vs eSIM(1週間1,500円程度)で約15,000円の節約が可能です。
3. 航空券比較サイト
日本人が知らない格安航空券サイト
日本人の多くはスカイスキャナーやskyticketしか知りませんが、実はもっと安い航空券が見つかるサイトがあります。
Travelist(トラベリスト)- 隠れた格安サイト
- 日本発着便の価格が他サイトより平均10-20%安い
- LCC(格安航空会社)の取り扱いが豊富
- シンプルで使いやすいインターフェース
- ポイント制度でリピート利用がお得
↓ たまたまセブ島行の航空券を検索したら、スカイチケットより15,000円以上安かったです
なぜ日本人は限られたサイトしか使わないのか
- 検索習慣:「航空券 比較」で上位に出るサイトのみ利用
- ブランド認知:有名サイト以外への不信感
- 情報格差:海外サイトの情報が入ってこない
4. VPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)
日本のVPN認知度・使用率は世界最低レベル
衝撃的な事実:日本のVPN使用率はわずか15%で、世界平均の31%を大きく下回り、先進国では最低レベルです。
なぜ日本人はVPNを使わないのか
- セキュリティ意識の低さ:「日本は安全」という思い込み
- 知識不足:VPNの必要性やメリットを理解していない
- 設定の複雑さ:技術的な設定への不安
- ネット検閲の経験不足:中国のような規制を体験していない
海外でVPNが必須な理由
- 公共Wi-Fiのセキュリティ:カフェやホテルのWi-Fiは危険
- 地域制限の回避:Netflix、Hulu等の日本コンテンツ視聴
- 検閲回避:中国、UAE等でのSNSアクセス
- 価格比較:航空券やホテル予約で地域別価格の確認
- プライバシー保護:政府や企業による監視からの保護

おすすめVPNサービス比較
サービス名 | 月額料金 | サーバー数 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
MillenVPN | 396円〜 | 1,300台+ | 日本企業運営・日本語サポート | ★★★★★ |
NordVPN | 540円〜 | 5,500台+ | 高速・高セキュリティ | ★★★★★ |
ExpressVPN | 1,200円〜 | 3,000台+ | 業界最高速・プレミアム | ★★★★☆ |
5. 配車アプリ(Grab・Uber)
日本人が配車アプリを知らない理由
- タクシー業界の規制:日本では配車アプリの普及が遅れている
- 公共交通の発達:電車・バスが充実しているため需要が低い
- キャッシュレス決済の普及遅れ:現金文化が配車アプリ利用を阻害
海外での配車アプリの重要性
- 安全性:運転手の身元確認済み、GPSで追跡可能
- 料金透明性:事前に料金がわかる、ぼったくり防止
- 言語バリアの解消:目的地を地図で指定、会話不要
- 支払いの簡単さ:アプリ内決済で現金不要
フィリピンでの実体験:
フィリピンでは、場所や時間帯、天候の条件によっては全くつかまらないことが多々あります。
マニラでは、金曜日の夜は捕まりにくいし、セブ市では雨の日にタクシーを捕まえるには至難の業でした・・・
そして、セブ市のバナワ地区の丘の上に位置するコンドミニアムに住んでいたことがありましたが、中心や幹線道路から離れているので、タクシーが全く通らなく、コンドミニアムのスタッフに呼んでもらっても、30分~1時間かかりました。しかし、Grabを使ってから、待ち時間が大幅に短縮できました。
また、マニラ空港からホテルまで、多くのタクシーは渋滞を理由に高額請求されることが多いが、Grabなら定額で安心できます。
まとめ:情報格差を埋めて快適な海外ライフを
これらのサービスを知らないことで、日本人は海外で多くの不便やコストを強いられています。
これらのサービスを活用することで:
- 通信費の大幅削減:eSIMで月数万円の節約
- 航空券代の節約:適切な比較サイトで10-20%削減
- 安全性の向上:VPNで個人情報保護、配車アプリで安全移動
- 利便性の向上:世界標準のSNSで現地情報収集
- ストレスの軽減:言語バリアやトラブルの回避
海外生活や海外旅行を成功させるために、まずは一つずつ試してみることをおすすめします。
筆者プロフィール:フィリピン・アメリカで計10年の海外生活経験を持つ。現在は海外生活情報ブログ「boxingotaku.com」を運営し、実体験に基づいた海外情報を発信中。
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