日本人は寛容さがなく不親切
日本人は世界の中で、最も寛容さがなく、不親切な民族と言われております。
私は、アメリカ、フィリピン、インドに長期滞在していましたので、残念な事ですが事実だと感じ取ります。
ちなみに、世界各国の「人助け」指数を毎年ランク付けしています「World Giving Index(世界人助け指数)」でも、毎年最下位争いをしているのです。世界人助け指数
データが示す日本人は寛容でないという現実
上記のデータ、World Giving Index(世界人助け指数)ですが、インタビュー調査で、
・この1ヶ月の間に「見知らぬ人や助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」
・寄付をしたか、
・ボランティアをしたか
という3項目について、世界142カ国に対して行ったものです
日本の最新順位は142国中何と141位、アジアの中だけでなく、世界の中でも最下位グループなのです。
要するに、日本人は知らない人や困っている人を助けないし、寄付もしないし、ボランティアもしない人が大半(海外に比べて)なのです。
対照的なフィリピン人の親切さ
私が住んでいたフィリピン、アメリカ、インドでは、助け合い、寛容さ、親切さと言う点では、日本とは比べ物にならないと感じました。
特に、30位のフィリピンは知らない人に親切な人が大勢いました。
親切なフィリピン人の例
例えば、ジプニーやバスに高齢者の方が乗って来る時には、フィリピン人は必ずそばにいる人(他人)が自然にサポートします。
また、観光地で写真をお願いしようとする時に、快く写真をとってくれますし、お願いする前に「写真を撮りましょうか?」と寄ってくれるフィリピン人は非常に多いです。
日本で写真を撮る時は、日本人に何回か断られたり無視されたことがあるので、日本の観光地でも、外国人に頼むことが多くなりました・・・
あと、セブ市のアベリアナ・スポーツセンターでボクシングの練習をしていた時、目が見えない人が数名グランドを歩いていれば、必ず学生
がサポートに駆け寄って、出口まで付き添っておりました。日本では、考えられません・・・
寄付やボランティアに関しても日本人は無関心すぎると感じます。私の家内(フィリピン人)は、難波(大阪)でホームレスを見ると、いつも1,000円ほど箱に入れます。
フィリピンの文化
フィリピンには、バヤニハンという「伝統的な助け合いの精神」があり、今なお実行されております。
簡単に言いますと、フィリピン社会における伝統的な相互扶助慣行で、「助け合い」や「団結」といった意味を持つ言葉です。
バヤニハンに加えて、カトリック教徒が大半(80%以上)のフィリピン人には、カトリックの「分かち合い」と「助け合い」の精神が強く浸透しているので、他人へのサポートに熱心です。
だから、フィリピン人は、貧困の中でも家族や近隣と協力し、困っている人を助け合うことを大切にするのです。
一橋大学と名古屋大学の研究が明らかにした日本人の同情心の低さ
先日、一橋大学と名古屋大学の研究チームが、“日本人は、米国人に比べて他人への共感的な関心が低く、困っている人に対して「それは本人の落ち度だ」とみなす傾向が強い”と発表しました。
つまり、日本人は困っている人がいても、「困っているのは自分自身の能力が足りない」「自業自得」と感じるので、助けない、関わらないし無視をするのです。
さらに、日本の構造的システムや法の欠陥も日本人が他人が困っていても助けないことを助長していると感じます。
例えば、倒れている女性がいても男性は助けるのをためらいます、それが、命にかかわっていたとしてもです。
フィリピンは居心地が良かった
当然、フィリピンにもデメリットはたくさんございます。
日本と比べると娯楽は少ないし、街も綺麗でなく、観光地も少ないし、食事も美味しくありません。
しかし、日本社会に比べゆるく、ストレスの少ない生活ができます。
さらに、このように寛容で親切な人が圧倒的に多いので、多くの日本人がフィリピンを目指すのでしょう。
フィリピン生活の10年は楽しかったので、娘が大きくなれば、フィリピンに戻って老後の生活を送りたいと計画している今日この頃です。
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