海外でのアレルギーの恐ろしさ
海外旅行や長期滞在で最も恐ろしいリスクの一つが、アレルギー事故です。日本では当たり前のアレルギー表記や適切な医療対応が、海外では全く期待できない場合があります。
私は海外の病院で長年働いていた経験から、海外でのアレルギーの恐ろしさと、命を守るための具体的な対策をお伝えします。
フィリピンではアレルギー表記が存在せず、店員に尋ねても50%の確率で間違った情報を伝えられます。アメリカでは医療体制は整っているものの、救急外来での治療費が数百万円に達することもあります。
そして最も重要なのは、万が一の際の海外旅行保険です。特に楽天カードの海外旅行保険は、アレルギーによる緊急治療費もカバーし、24時間日本語サポートで安心を提供してくれます。
アレルギーを持つ方が安全に海外を楽しむための実践的なノウハウと、実際に現地で起きた事故例をもとに、生命を守る海外旅行術をご紹介します。
日本のホテルレストランで起きた実際の事故
2020年頃、日本のホテル内にあるレストランで、一部メニューにアレルギー物質の表記漏れがあり、20代の女性客に健康被害が出る事故が発生しました。保健所が調査に乗り出し、店は食材の管理方法を見直すとしていますが、そのレストランが謝罪をしないため、被害者が対応に不満を持っているとのことです。
事故の詳細ですが、レストランで食事をされた女性は甲殻類アレルギーを持っているため、メニューのアレルギー表記を注意深く確認し、「エビ」のマークがない中華丼を注文しました。
しかし、食べ進めるうちにエビが3匹入っていることに気づき、店の支配人を呼んで、「(アレルギーによる)アナフィラキシーショックが起こる可能性がある」「誤表記の危険性を認識しているか」などと伝えました。ところが、特に謝罪はなく、「貴重な意見をありがとうございます」「何かあったら連絡してください」と非を認めない回答にとどめたというのです。
実際、その女性はすぐに常備薬を服用したにもかかわらず、トイレで嘔吐し、翌朝にも症状が悪化した模様でした。
アレルギーの深刻さ:命に関わる重大な問題
アレルギーを軽視する人が多いのですが、呼吸困難に陥ったり死亡した例もあるのです。2012年12月には東京都調布市立の小学校で、給食後に食物アレルギーのある5年生の女児が死亡する痛ましい事故が発生しています。女児は乳製品にアレルギーがありましたが、女児がおかわりを求めた際に担任教諭は食べられない食材が記入された一覧表を確認しないまま、チーズ入りのチヂミを渡してしまったのです。
このように、日本国内でさえアレルギー事故は発生しています。では、海外ではどのような状況なのでしょうか。私自身もセブ島の病院で甲殻類アレルギーの方が呼吸困難に陥られた姿を目の当たりにしており、海外でのアレルギー対応の実情をお伝えします。
フィリピンでのアレルギー対応:驚愕の現実
フィリピンのレストランでは、日本のようなアレルギー表記がございません。そして、店員に尋ねても間違った解答が多く、どれが正しいのかわからなくなることもしばしばです。
私の家族にはシーフードアレルギーを持つ者と豚が食べられない者(宗教上の理由)がいるため、レストランで食材を尋ねることが多いのですが、実に50%の確率で間違ったことを言われました・・・
フィリピン人の文化的特性が生む危険
日本人ならわからない場合は通常他の人に確認したりしますが、フィリピン人の性質として「知らない」と言うことが恥ずかしいので、適当に自分の予測で答える傾向があります。だから、アレルギーが心配な場合は時には料理人を呼んで聞くこともあります。
それでも、間違うフィリピン人が多く、アレルギーの症状が出ても(蕁麻疹、呼吸困難等)フィリピンでは笑ってすまされるのです。日本のように保健所が調査に行くこともありません。調査に乗り出せば、たくさんのレストランが営業停止になるでしょう。
顧客対応の文化的違いに愕然
食中毒になった日本人が後日レストランに注意した時、「証拠があるのか?名誉毀損で訴えるぞ」と言われる始末なのです。フィリピンでは店側が神様で、「食べさせてあげている」という姿勢なのです。お客様は決して神様ではないのです。
だから、当たり前のように確認をしたり、当たり前のように苦情を言うと、クレーマー扱いにされて嫌われるのです。フィリピンでは、当たり前のことをするのが非常に難しいのです。
アメリカでのアレルギー対応:進歩的だが高額な医療費に注意
アメリカでは、アレルギーに対する法的保護と社会的認識が日本やフィリピンよりも進んでいます。レストランでのアレルギー表記は法的義務となっており、適切な対応を怠った場合の罰則も厳しく設定されています。
多くのレストランでは、アレルギーについて尋ねると、訓練を受けたスタッフが詳細に説明してくれます。また、厨房と直接連携を取り、アレルギー対応の特別な調理を行うシステムが確立されているところも多くあります。
医療費の高さが最大のリスク
しかし、アメリカで最も注意すべきは医療費の高さです。アレルギー症状で救急外来を受診した場合、治療費が数十万円から数百万円に達することも珍しくありません。私の知人は軽微なアレルギー症状でER(救急外来)を受診しただけで、30万円の請求を受けました。
海外旅行でのアレルギー対策:事前準備が命を救う
海外旅行や長期滞在の際は、以下のアイテムを必ず携帯しましょう:
医薬品関連
・アレルギー薬の十分な量(処方薬は多めに持参)
・エピペン(必要な方は必ず携帯)
・抗ヒスタミン剤(市販薬も含む)
・ステロイド剤(医師の処方がある場合)
書類関連
・アレルギーカード(現地語でアレルギー内容を記載)
・医師の診断書(英語または現地語での翻訳版)
・処方薬の説明書(英語版)
・緊急連絡先リスト(現地の病院、日本領事館、保険会社)
・言語の壁への具体的対策
・現地語でのアレルギー表現を事前に学習することは必須です:
英語での基本表現
フィリピンでの基本表現(英語) フィリピンの病院やレストランでは英語が通じるため、以下の英語表現を覚えておきましょう:
・アレルギー:Allergy (アレルギー)
・エビ:Shrimp (シュリンプ)
・カニ:Crab (クラブ)
・卵:Egg (エッグ)
・牛乳:Milk (ミルク)
・小麦:Wheat (ウィート)
・ピーナッツ:Peanut (ピーナッツ)
・貝類:Shellfish (シェルフィッシュ)
緊急時の英語フレーズ
・「私はアレルギーがあります」:I have allergies
・「病院に行きたい」:I need to go to the hospital
・「薬が必要です」:I need medicine
・「アレルギー反応が出ています」:I’m having an allergic reaction
・「呼吸が困難です」:I have difficulty breathing
・「これにアレルギーがありますか?」:Does this contain any allergens?
スマートフォンの翻訳アプリも活用しましょう。ただし、機械翻訳は完璧ではないため、重要な場面では現地の日本語ができる方に同行してもらうことをお勧めします。
海外旅行保険の重要性:楽天カードで安心を確保
海外でアレルギー症状が発生した場合、医療費が高額になることがあります。特に以下のような状況では、多額の費用が発生します:
一般的な医療費の例
・フィリピンの私立病院での診察:5,000円〜15,000円
・アメリカの救急外来での基本診療:50,000円〜200,000円
・入院が必要な場合:1日あたり10,000円〜500,000円
・医療搬送が必要な場合:数百万円〜1,000万円以上
楽天カードの海外旅行保険:アレルギー患者の強い味方
海外旅行の際は、適切な海外旅行保険への加入が必須です。楽天カードには海外旅行保険が付帯されており、アレルギーによる緊急治療費もしっかりとカバーされます。
楽天カードの海外旅行保険の充実した補償内容
1.疾病治療費用:最高200万円
・アレルギー症状による治療費を幅広くカバー
・アナフィラキシーショックによる緊急治療も対象
2.24時間日本語サポート
・緊急時に日本語で相談可能
・現地病院との連絡調整もサポート
3.キャッシュレス診療
・提携病院では現金不要で治療を受けられる
・高額な医療費の立て替えが不要
4.年会費無料
・コストを抑えながら安心を確保
・家族カードも年会費無料で同様の保険が適用
特に、フィリピンのような医療体制が不安定な国では、日本語でのサポートが受けられることは非常に心強いものです。また、現地での治療費を一旦立て替える必要がないキャッシュレス診療は、緊急時に大きな安心材料となります。
年会費永年無料の楽天カード
楽天カードのその他のメリット
・楽天ポイントが貯まりやすく、旅行資金の節約にも貢献
・海外での利用でもポイントが貯まる
・オンラインでの申し込みが簡単
・最短1週間程度でカード発行
フィリピンでの実践的対策
・調理方法の確認:油の使い回しや調理器具の共用についても確認
・薬の携帯:常に手の届く場所にアレルギー薬を携帯
・緊急時の対応:最寄りの大型病院の場所を事前に確認
・信頼できる現地の友人やガイドの確保
アメリカでの食事対策
・FDA認定のアレルギー表示を信頼する
・レストランでは必ずアレルギーについて申告する
・「Allergy Alert」システムを活用する
海外でアレルギー症状が出た場合の対応手順
1.薬の即座の服用
・抗ヒスタミン剤を速やかに服用
・エピペンが必要な場合は躊躇なく使用
・症状の程度に関わらず、まず薬を服用
2.症状と摂取食品の記録
・どの食品を摂取したか詳細に記録
・症状の経過を時系列で記録
・写真や動画での記録も有効
医療機関への連絡
・重篤な症状の場合は躊躇せず救急車を呼ぶ
・軽微な症状でも医師の診断を受ける
・症状が改善しても後から悪化する可能性を考慮
保険会社への速やかな連絡
・治療前に保険会社のサポートセンターに連絡
・楽天カードなら24時間日本語サポートが利用可能
(楽天カードなら、医療機関への連絡、予約も可能なので、医療機関より先に連絡するのが効果的)
年会費永年無料の楽天カード
日本人が利用しやすいフィリピンの病院
セブ島:セブドクターズホスピタルやちょんわ病院
マニラ:St. Luke’s Medical Center
※ともに楽天カードの海外旅行保険でキャッシュレスが可能
帰国後のフォローアップ
海外旅行保険を使って海外で受診した場合は、帰国後に日本で継続して診察する場合、海外旅行保険でカバーできます。日本国内の病院でスムーズに継続治療ができるよう、診断書、検査結果、処方箋等は保管してください。
まとめ:海外でのアレルギー対策は万全の準備が鍵
海外でのアレルギー対策は、事前の準備が何より重要です。特にフィリピンのようにアレルギーへの認識が低い国では、自分自身で身を守る意識を強く持つ必要があります。
事前準備の徹底
・薬の十分な携帯
アレルギーカードの準備
現地語での基本表現の習得
海外旅行保険の重要性
・楽天カードの海外旅行保険で経済的リスクを軽減
・24時間日本語サポートで安心を確保
・キャッシュレス診療で緊急時の負担を軽減
現地での慎重な行動
・安全なレストランの選択
・食材の入念な確認
・症状が出た際の迅速な対応
文化的違いの理解
・各国のアレルギー対応レベルの把握
・現地の医療システムの理解
・コミュニケーション方法の工夫
楽天カードが提供する安心
年会費無料でありながら充実した補償内容の楽天カードは、アレルギーを持つ方の海外旅行にとって心強い味方となります。疾病治療費用最高200万円の補償、24時間日本語サポート、キャッシュレス診療など、アレルギー患者が海外で直面するリスクを総合的にカバーしてくれます。
年会費永年無料の楽天カード
適切な準備と正しい知識、そして信頼できる保険があれば、アレルギーを持ちながらも安全に海外生活を楽しむことは十分可能です。私自身、フィリピンとアメリカ、インドで10年間の海外生活を通じて、多くの困難を経験しましたが、同時に素晴らしい体験も数多く得ることができました。
アレルギーを理由に海外旅行を諦める必要はありません。しっかりとした準備と保険への加入で、安心して海外での新しい経験を楽しみましょう。楽天カードの海外旅行保険という強い味方があれば、より安心して世界中を旅することができるでしょう。
海外でのアレルギー対策は確かに大変ですが、適切な準備と対策により、アレルギーを持つ方でも安全に海外での素晴らしい体験を積むことができます。ぜひ、この記事の内容を参考に、安全で楽しい海外旅行を実現してください。
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