今やマニラやセブを中心として、フィリピン在住者や旅行者にとってジャパニーズヘルプデスクのサービスはかなり心強い存在でしょう。
フィリピンの病院は日本とはかなりシステムが違うので、多少英語ができる人でもスムーズには行かないのですが、ジャパニーズヘルプデスクに電話をかければ診察の予約ができて、ヘルプデスクがクリニックの役割も果たし(セブ市の場合)、医療通訳もしてくれ、検査室の案内、入院の手続き、処方箋の用意、海外旅行障害保険に加入していれば、キャッシュレスの手続きも行うので、まさにいたれりつくせりなのです。
キャッシュレス診察とは
キャッシュレス診察とは、海外で病気やケガをして、病院で診察・治療を受けた時、海外旅行傷害保険に入っている場合は、現金を支払わずに書類上だけで手続きをすることです。(診察料、検査代、薬代、入院費用等)
通常の場合は、病院(海外)で費用を支払い、日本帰国後に保険会社に請求して、還付を受けるという流れなのですが、キャッシュレスの手続きは、海外の病院で支払いをせずに、書類で手続きをするのです。(かかった料金は、病院・クリニックが直接保険会社に請求する)
キャッシュレス診察が増加した過程
私がセブ支店を立ち上げた時は、三井住友、日本興亜、あいおいニッセイ同和損保ぐらいしかキャッシュレス診察ができなくて、AIG損保や損保ジャパン等の海外旅行保険の場合は現地病院の診察時に現金清算をし、帰国後に保険会社からリファンド手続きをしていたました。
なぜそうだったかと言いますと、当時のジャパニーズヘルプデスクのオーナーがPインターナショナル社(海外旅行保険クレームエージェント、以下P社)とつながりがあったからです。
簡単に言いますと、ライバル社のIナショナルSOS社(以下I社)取り扱いのAIJ損保やNエマージェンシーアシスタンス社(以下N社)取扱いの損保ジャパン等は、取扱いができなかったのです。
しかし、AIJ損保ご加入の患者さんや損保ジャパンの患者さん、他の海外旅行保険ご加入の患者さん達は、ジャパニーズ・ヘルプデスクのサービスを受けたいという意思があり、I社やN社と連絡をとった後、最終的には一手に引き受けるようになったのです。
キャッシュレス診察ができる病院
キャッシュレス治療は、全ての病院でできる訳ではありません。(小さなクリニックのほとんどはできないです)
キャッシュレス治療ができる病院を、下記記載致します。
マニラ日本人会診療所(マニラ)
Tokyo Healthlink(マニラ)
Makati Medical Center(Japanese Help Desk)(マニラ)※マカティメディカル
Angeles University Foundation Medical Center (Japanese Help Desk)(アンヘレス)
Tokyo Healthlink (アラバン)
Chong Hua Hospital Mandaue & Cancer Center (Japanese Help Desk)(セブ)※チョンワ病院
Cebu Doctors’ University Hospital (Japanese Help Desk)(セブ)※セブドクターズ・ホスピタル
Maayo Medical Clinic(セブ)
Mactan Doctors’ Hospital(Japanese Help Desk)(マクタン)
ちなみに、セブ島で有名な病院はチョンワ病院とセブドクターズ・ホスピタルです。
医療サービス向上
私は、医療のプロ集団と日本並のサービスを目指すと共に医療通訳の水準を高め、フィリピン人医師達とタッグを組み、多くのレベルの高い専門医と契約をし、できる限り診察に同行しました。
生命保険にご加入の患者さんが入院された場合は入院一時金請求のの為の書類を用意したり、海外旅行障害保険にご加入されていない方には、日本に帰国された後に国民健康保険の海外療養費支給の申請書をドクターに記入させ、通訳をして用意したりもしました。
そうしたことで、フィリピンの病院や医者達の売上げに貢献し重宝され、仕事がやりやすくなりました。全く、売上げにならないことでも(例えば人工透析のサポート)サポートしました。
一方、I社やN社が依頼した機関は旅行会社やエージェント等だったのですが、当然彼らは売上げに関係あることしかやらないし、また医療通訳もできず、フィリピン人医師の言いなりになることしかできなかったのです。
そうした結果、ほぼ全ての保険会社から依頼される結果になったのです。10年前の立ち上げ当時は、誰一人存在を知らなかったので、毎日のように日系企業や旅行会社等に営業活動を行っておりました。語学学校も韓国系しかなかった時代です。
セブ日本人会の機関誌に執筆させて頂いたりもし、セブ領事館等からの信任も得て、時には夜中の1時や2時に電話がかかってきてもドクターを派遣したりと奔走していました。
そうした甲斐があり、ヘルプデスクはいつ行っても日本人患者さんで満ち溢れるようになったのでした。
無料で診察を受ける裏技
当時は海外旅行保険付のクレジットカードもキャッシュレスがなかなかできなかったのですが、当時のスタッフの尽力によって、キャッシュレスができるようになりましたので、フィリピンに行く場合はクレジットカードを作っていかれるといいでしょう。(フィリピンで作るより、日本で日本のクレジットカードを作る方が便利です)
年会費無料の楽天カードでも、キャッシュレスで受診することが可能です。ということは、限度額でいいと思うのなら(疾病も治療も200万円)、楽天カードを無料で取得すれば、キャッシュレスで病院で治療を受けることができるのです。(患者側が手数料を取られることはなく、原則無料で完結します)
ちなみに、過去に海外旅行傷害保険でハゲ治療の薬を処方した人がいたそうです。ドクターが、症状の説明に先天的でなく急性的な薄毛であると一筆書けば、保険会社は大抵オッケーとなるようです。(海外旅行保険は、既往症・持病の治療には対象外)
私はクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険を用いて、ここ10年ほど海外の病院ではいつもキャッシュレス治療をしておりますので、病院代は実質無料です。
謎の病気で入院した時、副鼻腔炎や気管支炎や皮膚病等で何回も診察を受けましたが、支払いをしたことはありません。
診察代、薬代、検査代、入院費用(個室です)等全てクレジットカード付帯の海外旅行保険を使ってキャッシュレスで処理をしたのです。(入院は、チョンワ病院とセブドクターズ・ホスピタルでしております。快適でしたが、病院食はまずかったです)
年会費無料で費用はかからないので、作っても損はないでしょう。
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