フィリピンは日本人に人気の観光地・移住先ですが、残念ながら日本人が事件に巻き込まれるケースも少なくありません。
特に「フィリピン 日本人 殺人」というワードで検索するとニュース記事が多く出てきますが、実際に現地で生活していると、日本ではあまり報道されない事件やトラブルの話を耳にすることもあります。
私はセブ島に約10年滞在していましたが、その間にも日本人が事件に巻き込まれた話を何度も聞きました。
この記事では、フィリピンで日本人がフィリピン人に殺害された事件や、実際に起きた事故・犯罪の例、そして日本人が巻き込まれやすいトラブルについてまとめます。
邦人女性がフィリピンで殺害された事件
フィリピン警察はルソン島ケソン州タヤバスで、日本国籍の女性モテギ・マイさんとフィリピン国籍の母ロリー・リタダさんの2遺体を警官が発見し、刑事事件として捜査を開始したと発表しました。
また、2人が所持していたスーツケースが見つかり、ロリー・リタダさんの姉と夫がスーツケースを3輪バイクで運ぶ映像が監視カメラに残されていました。
警察は姉夫婦を捜査対象と見なしていますが、姉は自殺を図って入院し、夫は行方不明となっています。
モテギ・マイさんと母ロリー・リタダさんは、現地で不動産を購入するため現金500万ペソ(約1300万円)を持ち込んでいたと親族が話しています。
その後の捜査で、モテギさんのおばが「4人で殴り、刺して殺害した」と供述していることが、現地警察への取材で明らかになりました。警察は、おばの夫を含む残り3人の行方を追っています。
日本人が殺害される国ランキング
外務省や各国の犯罪統計を見ると、日本人が海外で犯罪被害に遭うケースは毎年発生しています。
特に日本人の死亡事件が比較的多い国として、次のような国が挙げられます。
日本人が殺害されるケースが比較的多い国
- 1位:フィリピン
- 2位:アメリカ
- 3位:タイ
- 4位:ブラジル
- 5位:メキシコ
もちろん人口や滞在者数の違いもありますが、フィリピンでは銃犯罪の多さや金銭トラブルなどが原因で日本人が事件に巻き込まれるケースが報告されています。
フィリピン国家警察(PNP)の統計によると、フィリピンでは日本と比べて
- 強盗:約4倍
- 殺人:約6倍
- 不同意性交:約5倍
といった犯罪発生率の違いがあります。
またフィリピンでは、合法的に銃を所持できる制度があり、さらに未登録の銃器も多く流通しているため、銃を使った犯罪が発生しやすい社会環境があります。
そのため外国人が強盗に遭い、抵抗したことで射殺されるケースなども実際に起きています。
私が聞いたセブ島で日本人が巻き込まれた事件
「フィリピンは危険だが、セブ島は比較的安全」と言われることがあります。
しかし、私が約10年間セブ島で生活していた中でも、日本人が事件に巻き込まれた話をいくつも聞きました。
例えば2018年8月、セブ島で会社経営をしていた日本人女性が路上で銃撃されて殺害される事件がありました。
被害者はタリサイ市で家具店を経営しており、ビジネス上のトラブルが原因ではないかと噂されていました。
その後、フィリピン人の男が逮捕され、浜田さんの近親者の指示だったと供述しています。
またその翌日には、韓国人男性がセブ市マボロでビジネス上のトラブルから銃撃される事件も発生しました。
さらに2016年には、セブ島ナガ市の雑貨店で日本人が殺害される事件もありました。
そして2007年には、日本人の暗殺事件が2件発生しています。
どちらの事件も、共同経営していたフィリピン人とのトラブルが原因とみられており、オートバイに乗った2人組のヒットマンが実行犯でした。
後に逮捕されたフィリピン人は
「1万ペソ(当時約2万5000円)で殺人を請け負った」
と供述しています。
実際、フィリピンではヒットマンによる暗殺事件が存在するのも事実です。
有名なのは「ダバオ暗殺団(DDS)」と呼ばれる組織で、犯罪者の排除を目的とした自警団的な殺し屋集団として知られています。

ダバオでは共産ゲリラ組織「新人民軍(NPA)」の影響もあり、犯罪者を法で裁くよりも排除するという文化が一部で存在していました。
フィリピンで日本人が事件に巻き込まれる主な理由
フィリピンで日本人が犯罪被害に遭うケースには、いくつか共通するパターンがあります。
- ビジネス上のトラブル
- 金銭トラブル(日本人は金を持っていると思われる)
- 人前で恥をかかせた
- 強盗や窃盗
- 水難事故(アイランドホッピングなど)
特にビジネスと金銭トラブルは非常に多い印象です。
また、フィリピンでは面子(メンツ)を非常に重視する文化があり、人前で侮辱されたと感じると大きなトラブルに発展することがあります。
なお、フィリピンで起きる日本人の殺害事件は、フィリピン人とのトラブルだけではありません。
実は、海外の日本人コミュニティでは日本人同士の金銭トラブルやビジネスの揉め事が原因で事件に発展するケースもあります。
実際に起きた事件については、以下の記事で詳しく解説しています。
私自身もフィリピン人から脅迫されたことがある
実は私自身も、セブ島に住んでいた頃にフィリピン人から脅迫された経験があります。
原因はとても些細なことでしたが、ある医者の親子とトラブルになり
「暗殺か放火があるかもしれないぞ」
と脅されたことがありました。

当時はセブ島生活を始めたばかりだったため、最初はあまり気にしていませんでした。
しかし周囲の在比日本人から
- 通勤ルートは毎日変えろ
- 家族は一時避難させろ
- 夜は出歩くな
などのアドバイスを受け、過去の暗殺事件などを調べて初めて事態の深刻さを理解しました。
幸い私はその後もセブ市で生活を続け、日本に帰国することができました。
ちなみに、当時私を脅していた人物は数年前に病気で亡くなっており、現在はその心配はありません。


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