セブ島留学は本当に安全?治安が良いと言われる理由と実際に起きた事件
「セブ島は観光地だから安全」「フィリピンの他の地域と違って危険はない」――留学エージェントのウェブサイトでこうした言葉を目にすることが多いでしょう。しかし、実際にセブ島で10年暮らし、語学学校の支店長として3年間勤務した私の経験から言えば、セブ島留学の治安状況はそう単純ではありません。
語学学校や留学関係者の中には、「セブ島は安全です」「フィリピンの犯罪の多くはマニラで起きており、セブ島は問題ありません」と説明するケースもあります。
この説明自体が完全に間違っているとは言えませんが、治安の話が簡略化されすぎていると感じることは少なくありません。
実際には、セブ島でも留学生が巻き込まれる盗難やトラブルは発生しています。
重要なのは「セブ島かマニラか」という比較ではなく、どのような行動や立地がリスクを高めるのかを理解することです。
データが示す厳しい現実を見てみましょう。2019年のセブエリア(セブ市、マンダウェ市、ラプラプ市)での殺人件数は193件。人口10万人当たり12.2人という数字は、日本の0.2人と比較すると約60倍の高さです。
この数字は当時のドゥテルテ大統領が麻薬や犯罪撲滅に力を入れていた時期のものです。それでもこの数字なのです。ドゥテルテ大統領が退いた現在、犯罪件数(フィリピンでは犯罪のもみ消しも多く、実際の件数はさらに多い可能性があります)は確実に増えていると考えられます。
セブ島の語学学校で実際に起きた事件の数々
セブ島留学中の日本人が巻き込まれた事件
私が10年間セブ島に住み、語学学校の支店長として3年間勤務する中で、以下のような事件が実際に発生しました。多くは語学学校やエージェントがイメージダウンを恐れて公表していない事実です。
盗難・スリ・強盗被害(留学生が最も遭遇しやすい)
・繁華街や人混みでのスリ被害が多発
・ITパーク内でのホールドアップ(拳銃を突きつけた強盗)事件
・バイクに乗った二人組による路上強盗
被害に遭った生徒のほとんどは徒歩で移動中でした
殺人・強姦などの深刻な犯罪事件
・2012年:日本人女性2名が韓国人に性的暴行を受ける事件(ドリンクに薬物混入)
・2018年:ベイサイド留学中の日本人女性への性的暴行事件
・2020年11月:語学学校の日本人スタッフ(30代)の遺体発見
・2022年10月:語学学校寮内に侵入した泥棒に日本人生徒が刺される事件
語学学校の経営トラブル・突然の閉校
・元東進ハイスクール講師による学校乗っ取り事件(脅迫・サイバー犯罪で逮捕状発行)
・サウスピーク語学学校での乗っ取り事件
危険とされる状況の具体例
実体験①:シヌログ開催中にスリ被害に遭ったケース
私はセブ島最大のお祭りであるシヌログの開催時、
混雑した道路を一人で歩いていたところ、
ズボンのポケットに入れていたスマートフォンが
いつの間にか無くなっていました。
実体験②:「儲かる話」に誘導される典型的な詐欺例
私が病院で働いていた時、語学学校に通っていた日本人の患者さんから
次のような相談を受けました。
セブ島では、夜間の行動がそのままトラブルの発生率に直結します。
特に留学生が「慣れてきた頃」に油断して被害に遭うケースが非常に多いです。
基本ルールは以下の通りです。
- 夜間(20時以降)は徒歩移動を避ける
- 必ずタクシーまたはGrabを利用する
- 人通りが多くても、混雑した道を一人で歩かない
- 知らない人から声をかけられても、立ち止まらない
- 「儲かる話」「知人を紹介する」などの誘いには絶対について行かない
また、夜間は治安が良いとされるエリアでも
一歩裏道に入るだけで雰囲気が一変します。
「この辺は大丈夫」と思い込まず、
移動は常にドア・トゥ・ドアを意識することが重要です。
これらの事件は氷山の一角であり、公にされていない小さなトラブルは日常的に発生しているのが現実です。
セブ島留学で危険を避けるための絶対ルール
安全なエリア探しに意味はあるのか
私はセブ島で約10年間暮らし、その間にダウンタウン、キャピタル、マボロ、ITパーク、アヤラ周辺、バナワ、ラバンゴン、マンダウエ市など、複数のエリアに実際に住んできました。
また、私は長年ボクシングを続けていたこともあり、セブ市では多くのプロボクサー(世界王者や世界ランカー、アジア王者クラス)と交流がありました。

(3人の元世界王者と元アジア王者との写真です)
彼らからは、これまで実際に起きた事件や、現地の人間でも決して近づかないエリアについて、具体的な話を聞く機会が多くありました。また、拳銃や刃物を持った相手には決して勝てないことを熟知しており、特定のエリアには絶対に近づかないと口を揃えていました。
印象的だったのは、
どれほど屈強なプロボクサーであっても、
「場所によっては絶対に関わらない」とはっきり線を引いていたことです。彼らは、危険の質を冷静に理解していました。
この経験からも、
セブ島の治安を語る上で重要なのは「自分は大丈夫」という過信ではなく、危険な状況そのものに近づかない行動を徹底することだと感じています。
その経験から言えるのは、「このエリアなら安全」と断言できる場所は存在しないということです。重要なのはエリア名ではなく、徒歩移動を避け、タクシーをすぐに使える立地と行動を徹底することでした。
「安全なエリア」は存在しない――移動手段が鍵
セブ島では、「ここが安全」と断言できるエリアは存在しません。ITパークのような開発地区でも、ホールドアップなどの強盗事件は実際に起こっています。私自身、セブ市庁舎周辺は警察が多く比較的安全に感じましたが、それでもトラブルは発生していました。
多くの留学生がスリや強盗の被害に遭っていますが、被害に遭ったほとんどの生徒は徒歩で移動している時でした。また、私自身も10年間で3度スリに遭いましたが、徒歩で移動してる時とジプニー(乗合いバスのような乗り物)に乗っている時でした。
【危険を避ける鉄則】
・徒歩での移動は極力避ける
・移動は必ずタクシー(Grab推奨)を利用する
・夜間の外出は特に注意する
・単独行動を避け、複数人で行動する
Grabがあれば安全、は大きな誤解
「Grabがあるから、立地は関係ない」と思う人も多いかもしれません。
しかし、これはセブ島では必ずしも当てはまりません。
私自身、タクシーが通らない道沿いのコンドミニアムに住んでいたことがあります。
守衛にタクシーを呼んでもらっても、30分〜2時間待っても来ないことは日常茶飯事でした。
Grabで配車しても状況は同じで、ドライバーが途中で路上の客を拾い、
そちらを優先してしまうケースも珍しくありません。
フィリピンでは「今、目の前で確実にお金になる客」が優先される文化があるためです。
この経験から断言できるのは、
Grabが使えるかどうかよりも、「タクシーが常に流れている大通り沿いかどうか」が圧倒的に重要
という点です。
治安対策で選ぶべき語学学校の条件
セキュリティ体制が整った学校とは
治安面で比較的トラブルを避けやすい学校には、以下のような共通点があります:
1. 大通り沿いに面している
流しのタクシーが捕まえやすく、徒歩移動の距離を最小限にできます。
2. 守衛(セキュリティガード)がタクシーを呼んでくれる
学校側がタクシー手配をサポートしてくれる体制が整っています。
3. 生活が学校内・モール内で完結できる
外出の頻度を減らすことで、危険に遭遇する確率を下げられます。
【治安対策が整った語学学校の例】
・EV Academy(大通り沿い・守衛がタクシー手配可能)
・CPILS(大通り沿い・タクシーが捕まえやすい立地・守衛常駐)
・GLC(Global Language Cebu)(日系・セブ市中心部の大通り沿い・人通りが多く流しのタクシーが比較的捕まえやすい)
・ブリリアント・セブ・イングリッシュ・アカデミー(大通り沿い・大型モールと直結しており、生活が学校内とモール内で完結可能)
こうした立地条件とセキュリティ体制が整った学校を選ぶことで、セブ島留学のリスクを大幅に減らすことができます。
信頼できる留学エージェントの選び方
避けるべきエージェントの特徴
・事件を起こした学校や経営トラブルがあった学校を推奨しているエージェント
・コミッションの高さで学校を選んでいる可能性があるエージェント
・セブ島の治安状況を正確に伝えず、「安全です」としか言わないエージェント
・十分な現地情報を持たないエージェント
選ぶべきエージェントの特徴
・現地の実情(治安状況を含む)を正確に伝えてくれる
・韓国系語学学校の詳細情報を豊富に提供できる
・手数料無料で透明性の高い運営をしている
・長年の実績があり、現地との連携がしっかりしている
まとめ:安全で確実な英語力向上のために
セブ島留学を成功させる3つのポイント
1. 治安の現実を正しく理解する
・「安全なエリア」は存在しないという前提で行動する
・徒歩移動を避け、タクシーを積極的に利用する
・過去の事件から学び、適切な対策を取る
2. セキュリティ体制が整った韓国系語学学校を選ぶ
・大通り沿いの立地で守衛が常駐している学校
・長年の実績と信頼性がある学校
・効果的なカリキュラムと講師の質が高い学校
・安定した運営体制がある学校
3. 信頼できる留学エージェントで情報収集する
・治安状況を含めた現地情報を正確に伝えてくれるエージェント
・実際の体験談や口コミを確認できるエージェント
・手数料無料で透明性が高いエージェント
安全な語学学校への留学相談(無料)
以下の信頼できるエージェントは、たくさんの日系(日本人経営)や韓国系(韓国人が経営)の語学学校と提携しており、無料相談が可能です。お時間があれば、複数のエージェントで相談して比較検討していただくことをおすすめします。
私は約1年セブ島に留学し(韓国資本の学校)、その後3年以上支店長として学校運営に携わりました(日本資本の学校)。セブ島の治安状況や学校選びについて、実際の経験に基づいた情報をお伝えしています。
セブ島で安全かつ効果的に英語を学びたい方には、ぜひ信頼できるエージェントに相談されることをおすすめします。



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