日本が同調圧力が強い原因
大抵の日本の会社は、非常に同調圧力が強いと感じます。
日本の古来、村の秩序維持のためルール(掟)が存在し、ルール(掟)を破った者は「村八分」と呼ばれる排斥的制裁を受けました。 こうした制裁を恐れ、世間体や他人の目を気にする文化が定着したことから、現代の日本では同調圧力が強くなったと言われております。
また、同調圧力が生まれやすい条件は3つあるようで、それは「閉鎖性」「同質性」、そして「個人の未分化」な状態だそうです。これらの条件を揃えた日本で、「共同体主義」というべきイデオロギーが作用することで、同調圧力はさらに強固なものとなるのです。
中国や韓国も同調圧力は強い
ちなみに、中国や韓国も、ひとつの民族という濃い人間関係の中から生まれるため、集団意識が強くコミュニティの調和を重視する文化が根付いている為、同調圧力は強いようです。
家族や親の意向、伝統や慣習の尊重を求められ、個人主義や調和を乱すような人は変わり者として扱われる傾向があり、日本同様、仲間外れ、いじめ等が多いようです。
韓国の同調圧力
韓国では大学入試制度が非常に厳しく、社会的地位やキャリアアップにおいては学歴がとても重要視されます。
だから、名門大学に通い、良い会社に就職することが求められ、幼い頃から激しい競争社会に放り込まれます。この学歴至上主義は、子供たちだけでなく、親も強いプレッシャーを感じており、同調圧力を生みやすい原因の一つになっております。
アメリカの同調圧力
アジア以外にも当然同調圧力は存在するし、アメリカにも少なからず存在します。
ただ、アメリカ(ニューヨーク)で暮らしていた時、アメリカ人の同調圧力は政治や宗教上での場面等で感じましたが、職場では感じられなかったです。
また、消防士や救急隊がコンビニで買い物(休憩時)していた事を電話で知らせる(密告)等、気持ち悪い同調圧力はなかったです。
あと、体操の宮田笙子選手の喫煙・飲酒問題から五輪辞退問題に発展したことが、ネット等の記事でよく目につきますが、アメリカやフィリピンなら全く問題なしです。また、対応等が日本とは全く違うと感じました。
アメリカやフィリピンの場合は
・自己責任なので、喫煙・禁酒等の規則はない(五輪チーム内に)
・アメリカやフィリピンでは内部告発や密告はない(他人に興味がないので)
・日本なら第三者(特に芸人)のコメントがネットに載ってますが、アメリカやフィリピンなら第三者が他人についてコメントしない
海外で暮らしていた10年間、日本はあまりにも内部告発や密告が多すぎる国とも感じました。また、日本人はあまりにも他人に厳しく、他人の足を引っ張るとも感じました。
海外で生活していた時、日本の足を引っ張る文化を紹介したら、「他人が不幸になっても、自分の幸せとは全く関係ない」「他人に興味がない」等のコメントでした。
だから、海外生活中は、他人の足を引っ張ったり、密告をする場面は目の当たりにしなかったです。
同調圧力のない会社や少ない会社
私は、フィリピン、アメリカ、インドで約10年、そして現在外資系企業で働いておりますが、同調圧力を感じたことはほとんどありません。
だから、変なプレッシャーは感じないし(売上のプレッシャーはあります)、パワーハラスメントもないし、無駄な会議はないし、服装は自由(顧客に訪問する日はスーツですが)だし、定時に帰れるし、有給休暇もきっちり取得できます。
ゆえに、ストレスが日本の職場に比べて圧倒的に少ないです。
ただ、フィリピンで働いていた時は職場がゆるすぎて、職務に多少支障はきたしておりました(笑)
私は海外で自由に働いた(特にフィリピン。フィリピン社会は人に優しかったです)ので、日本帰国後は日本の企業で働くことができなくなりました。
ただ、同調圧力はデメリットばかりでなく、以下のメリットもございます。
・組織文化や指示系統の強化
・社員は考える必要はなく、仕事は速くなる
・品質の均一化
日本の会社は同調圧力は強いか?
私は、大学卒業後約15年間、所謂日本の大企業で働きました。
その後、外国の会社で約10年、外資系の人材紹介企業で約2年働いており、その間100社以上の日本の企業を拝見致しました。
それで感じた結論は、日本の企業は平均して圧倒的に同調圧力が強いということです。(ブラック企業も多すぎます)
同調圧力は必要と思われている方もいますが、私はそういった同調圧力が強い会社とパワハラのある会社では働けないので、外資系企業で現在働いております。
同調圧力と会社について
この記事では、同調圧力と企業内の同調圧力について説明致しました。適切な同調圧力は組織のチームワークを高めて業務を効率化させるのに役立ちますが、一定量を超えると社員にストレスを与え、疲れさせます。
誰もが、風通しのいい職場で働ければいいと感じている今日この頃です。
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