フィリピンやセブ島に留学・旅行を考えている人の中には、「フィリピンにはどんな感染症があるのか?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実はフィリピンに存在する多くの感染症は、歴史の中で海外から持ち込まれたものも少なくありません。世界の大航海時代や交易によって、さまざまな病気が国境を越えて広がってきました。
この記事では、フィリピンに持ち込まれた感染症の歴史や世界の有名人が苦しんだ病気、そしてセブ島で実際に起きた感染症の事例について解説します。
歴史上の有名人が苦しんだ病気
感染症や病気は、歴史上の有名人物たちにも大きな影響を与えてきました。
- 武田信玄:食道がん
- 前田利家:消化器系のがん
- 上杉謙信:高血圧
- 織田信長:高血圧・副鼻腔炎
- 加藤清正:肝炎
- 前田利長:梅毒
この中でも梅毒は、世界の交易によって広がった感染症の代表例です。
梅毒は大航海時代にヨーロッパから世界へ広がり、ヴァスコ・ダ・ガマの航海によってインドへ伝わりました。その後中国へ渡り、倭寇などを通じて日本にも伝わったと考えられています。
世界で広がった感染症の歴史
15世紀後半のコロンブスの大航海時代には、人だけでなく多くの病気も大陸間を移動しました。
ユーラシア大陸やアフリカからアメリカ大陸へ次のような感染症が持ち込まれたと言われています。
- コレラ
- インフルエンザ
- マラリア
- 麻疹(はしか)
- ペスト
- 天然痘
- 結核
- 腸チフス
このように人類の歴史は、感染症の拡散と共に歩んできたとも言えるのです。
フィリピンに持ち込まれた感染症
フィリピンにも多くの感染症が存在しています。代表的なものとしては次のような病気があります。
- コレラ
- B型肝炎
- C型肝炎
- 腸チフス
- アメーバ赤痢
- デング熱
これらの病気の中には、歴史的に海外から持ち込まれたものも多いとされています。
フィリピンでも流行したコレラ
コレラの最も古い記録は紀元前300年頃とされています。
その後、1817年にインドで起きたコレラのパンデミックがアジア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカへと広がりました。この流行の中でフィリピンにもコレラが持ち込まれたと考えられています。
コレラは現在でも衛生環境が整っていない地域では発生することがある感染症です。
フィリピンとインフルエンザの歴史
インフルエンザも古くから記録に残る感染症です。
1898年には、コッホ研究所にいたプファイファーがグラム陰性の細菌を分離し、「インフルエンザ菌」と名付けました。
その後1918年にはスペイン風邪と呼ばれる大流行が起き、世界で約6億人が感染したと言われています。
フィリピンでは1957年に中国で発生したアジア風邪の影響を受けたとされています。
フィリピンで多い感染症デング熱
フィリピンでよく知られている感染症の一つがデング熱です。
デング熱は蚊によって媒介される感染症で、1780年頃にアジア・アフリカ・北米で大流行した記録があります。
フィリピンでは1953年にデング熱の重症型が報告されました。現在でも東南アジアでは比較的多く見られる感染症です。
医療の発展とワクチンの歴史
人類は感染症と戦いながら医療を発展させてきました。
- パスツール:狂犬病ワクチンを開発
- フレミング:ペニシリン(世界初の抗生物質)を発見
こうした医療の進歩によって、かつて猛威を振るった天然痘は人類史上初めて撲滅された感染症となりました。
しかし現在でも多くの病気は人間と共存しています。
新型コロナウイルスも、今後はインフルエンザのように共存していく可能性が高いと考えられています。
日本人がフィリピン・セブ島に持ち込んだ感染症
2012年、多くの日本人がセブ島に風疹を持ち込み、一部の語学学校で風疹が大流行したことがありました。
当時、風疹が大流行した語学学校の多くは韓国系の学校でした。医師や看護師のアドバイスを十分に聞かなかったことや、感染者を入院させたり個室で隔離しなかったことが、感染拡大の原因の一つとされています。
ちなみにその年は、日本では風疹の影響により先天性風疹症候群の赤ちゃんが45人確認され、そのうち11人が亡くなっています。
フィリピンは若い人口が多く妊婦も多い国です。海外へ渡航する際には、感染症を持ち込まないようワクチン接種や健康管理を意識することが重要だと感じている今日この頃です。


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