フィリピンとアメリカで10年以上暮らした筆者が、Instaremアプリの使い方を画像付きで詳しく解説します。特に日本人高齢者の方々に分かりやすく、英語の項目も日本語で説明いたします。
なぜInstaremがフィリピン送金に最適なのか?
フィリピン人の8割は銀行口座を持っていない現実
フィリピンでは約8割の人が銀行口座を持っていません。そのため、現金受取できるInstaremが最適です。
受取可能店舗が全国6,000店舗以上
- Cebuana Lhuillier:全国2,500店舗以上
- M Lhuillier:全国2,000店舗以上
- Palawan Express:全国1,500店舗以上
地方の田舎でも確実に受け取れるのが大きなメリットです。
Instaremアプリのダウンロードと登録方法
ステップ1:アプリのダウンロード
最も安全で確実な方法は、下記のボタンから正規のInstaremアプリをダウンロードすることです。このリンクはInstarem公式が提供する安全なダウンロードページに直接繋がっているため、偽アプリのリスクを避けることができます。
高齢者の方へのおすすめ:上記のボタンからダウンロードすることで、正規アプリの確実な入手と安全性の保証の両方を得られます。インターネット上には類似した偽アプリも存在するため、こちらのリンクをご利用いただくことが最も安心です。
ボタンをタップすると、お使いのデバイス(iPhone/Android)に応じて適切なダウンロードページが自動で表示されます。画面の指示に従ってダウンロードとインストールを完了してください。
ステップ2:アカウント作成
アプリを開いて「Sign Up」(新規登録)をタップします。
- Email(メールアドレス):普段使っているメールアドレスを入力
- Password(パスワード):8文字以上で英数字を含むパスワードを設定
- Mobile Number(携帯電話番号):日本の携帯番号を入力
- First Name(名):免許証と同じローマ字で入力
- Last Name(姓):免許証と同じローマ字で入力
ステップ3:重要な英語項目の説明
「Referral Code(招待コード)」について
招待コードは空欄で構いません。特別なコードをお持ちでない場合は、そのまま「Next」をタップしてください。
「Intended use of account」の選択
意味:その口座をどんな目的で使う予定か
主な選択肢:
- Send money to family / friends(家族・友人への送金) ← これを選択
- Bill payments(請求書支払い)
- Business payments(ビジネス目的の支払い)
- Personal expenses(個人的な出費)
- Others(その他)
高齢者の方へ:フィリピンの奥様やパートナーに送金する場合は「Send money to family / friends」を選択してください。
「Are you a foreign politically exposed person?」
意味:外国で重要な公職や公的地位についている、または過去についていた人物か
答え:一般の方は 「No」を選択 してください。ほとんどの方は該当しません。
本人確認書類の提出方法
必要な書類
以下のいずれかをご用意ください:
- 運転免許証(表裏両面の撮影が必要)
- マイナンバーカード(表面のみ)
- パスポート(顔写真ページ)
書類撮影のコツ
- 明るい場所で撮影する(蛍光灯の下など)
- 文字がはっきり読めるように撮る
- 影や光の反射がないように注意
- 免許証は表裏両面を別々に撮影
- ピンボケしないようにゆっくり撮影
重要:撮影が不鮮明だと再提出になり、承認まで時間がかかります。必ず鮮明に撮影してください。
セルフィー(自撮り)撮影
本人確認書類と一緒にセルフィーを撮影します:
- 免許証を顔の横に持つ
- 顔と免許証が一緒にはっきり写るように撮影
- 明るい場所で撮影する
- 眼鏡をかけている場合はそのままで大丈夫
実際の送金方法【5万円送金の例】
ステップ1:送金額の入力
アプリのホーム画面で:
- From(送金元):「JPY – Japanese Yen」を選択
- To(送金先):「PHP – Philippine Peso」を選択
- You Send(送金額):「50,000」と入力
すると、受取金額と手数料がリアルタイムで表示されます。
ステップ2:受取方法の選択
「Cash Pickup」を選択してください。これで現金受取になります。
受取店舗の選択:
- Cebuana Lhuillier
- M Lhuillier
- Palawan Express
受取人の住所に最も近い店舗を選択してください。
ステップ3:受取人情報の入力
フィリピンで受け取る方の情報を正確に入力します:
- First Name(名):フィリピンのIDと同じ表記
- Last Name(姓):フィリピンのIDと同じ表記
- Mobile Number(携帯番号):フィリピンの携帯番号
- Address(住所):フィリピンの住所(市・州だけでも送金可能だが、区(バランガイ)まで入力すると確実)
- Date of Birth(生年月日)
最重要:受取人の名前は、フィリピンの身分証明書と完全に一致している必要があります。1文字でも違うと受け取れません。
フィリピンの標準住所形式:
住所番号・通り名、バランガイ(区)名、市・町名、州名・郵便番号、フィリピン
123 LOPEZ STREET、BARANGAY MALAYA, CEBU CITY、CEBU 6000、PHILIPPINES
送金の支払い方法
銀行振込(おすすめ)
最も安い送金方法で、高齢者の方に最もおすすめします。
対応銀行と利用方法
ネットバンキング対応銀行(24時間振込可能):
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、楽天銀行、ゆうちょ銀行、地方銀行の多くが対応
ATM振込対応銀行(営業時間内のみ):
上記銀行のATM、セブンイレブンのセブン銀行ATM、ローソンのローソン銀行ATM
窓口振込対応銀行:
全国のほぼすべての銀行(平日9:00-15:00)
振込先情報の確認方法
Instaremアプリで送金手続きを完了すると、以下のような振込先情報が表示されます:
【重要】この情報を必ずメモまたはスクリーンショットしてください
銀行名:GMOあおぞらネット銀行
支店名:法人第一支店
支店コード:101
口座種別:普通
口座番号:1234567(例:実際は7桁の数字)
口座名義:カ)インスタレム
振込金額:50,000円(例)
振込人名義:タナカ タロウ(必ず登録した名前と完全一致)
※送金者 → GMOあおぞらネット銀行 → Instarem社 → フィリピン現地提携店舗 → 受取人
重要なポイント:
・実際には日本円がフィリピンに送られるわけではない
・Instarem社が各国に保有している資金から支払う仕組み
・これにより高速送金と良好な為替レートを実現
・GMOあおぞらネット銀行は日本での資金受け取り窓口の役割
振込人名義の重要な注意点
絶対に間違えてはいけないポイント:
- Instaremに登録した名前と「完全に同じ」にする
- 漢字で登録した場合 → 漢字で振込
- カタカナで登録した場合 → カタカナで振込
- 間違えると送金が処理されず、組戻手数料(通常880円)が発生
銀行窓口での手続き方法(高齢者におすすめ)
【手順1】必要なものを準備
- 振込先情報(メモまたはスマホのスクリーンショット)
- 現金または通帳・キャッシュカード
- 本人確認書類(運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(念のため持参)
【手順2】銀行で「振込をお願いします」と伝える
窓口で「海外送金のために国内の銀行に振込したい」と伝えてください。
銀行員が振込依頼書を用意してくれます。
【手順3】振込依頼書の記入方法
記入する項目:
- 振込先銀行名: GMOあおぞらネット銀行
- 支店名: 法人第一支店
- 支店コード: 101
- 口座種別: 普通
- 口座番号: アプリに表示された7桁の数字
- 受取人名: カ)インスタレム
- 振込金額: 指定された金額
- 振込人名: 登録した名前と完全一致(最重要)
【手順4】内容確認と振込実行
銀行員が記入内容を確認後、振込手数料(通常220円~880円)を含めた総額を支払います。
振込完了後、「振込完了通知書」を必ず受け取ってください。
ATMでの振込方法
ATM操作に慣れた方向けの手順:
- キャッシュカードを挿入し、暗証番号入力
- 「振込」メニューを選択
- 「他行宛」を選択
- 銀行番号「0310」(GMOあおぞらネット銀行)を入力
- 支店番号「101」を入力
- 口座番号(7桁)を入力
- 振込金額を入力
- 振込人名を「登録名と完全一致」で入力
- 内容確認後、振込実行
ネットバンキングでの振込方法
スマホやパソコンが使える方向けの手順:
- ご利用の銀行のネットバンキングにログイン
- 「振込」メニューを選択
- 「新規振込先登録」または「振込先指定」
- 金融機関名「GMOあおぞらネット銀行」を検索・選択
- 支店名「法人第一支店」を選択
- 口座種別「普通」、口座番号(7桁)を入力
- 受取人名「カ)インスタレム」
- 振込金額を入力
- 振込人名を「登録名と完全一致」で入力
- 内容確認後、振込実行
振込後の確認と注意点
振込完了後の手順:
- 振込完了後、Instaremアプリで「I have paid」をタップ
- 通常1-2時間以内にアプリで「振込確認済み」となる
- 24時間経っても確認されない場合は、振込人名義の間違いの可能性
- その場合はInstaremのサポートに連絡(日本語対応)
※15時以降振込の場合は、翌日の処理になる可能性が高い。または、金曜日の15時以降の場合は、月曜日に処理される可能性が高いです。
【最重要な注意】
振込人名義を間違えると、自動的に処理されません。必ずInstaremに登録した名前と「一字一句同じ」にしてください。不安な場合は、銀行窓口で職員に確認してもらいましょう。
振込手数料:220円~880円(ご利用の銀行による)
クレジットカード(緊急時)
- 手数料:送金額の約3.4%(高額)
- 処理時間:即座
- 対応カード:Visa、Mastercard
急ぎでない限り、銀行振込がお得です。
フィリピンでの受取方法
受取人が持参するもの
- 顔写真付きID(以下のいずれか)
- パスポート
- 運転免許証
- フィリピン国民ID(National ID)
- Voter’s ID
- SSS ID
- PhilHealth ID
- Senior Citizen ID
- Reference Number(リファレンスナンバー)※送金完了時にアプリに表示される英数字の番号
受取の手順
- 指定した受取店舗に行く
- 「Remittance」または「Money Transfer」のカウンターに向かう
- リファレンスナンバーと身分証明書を提示
- 店員が以下を確認:
- 受取人の名前
- 送金人の名前
- 送金金額
- サインをして現金を受け取る
営業時間:多くの店舗が朝8時~夜8時まで営業していますが、店舗により異なります。事前に確認することをおすすめします。
よくあるトラブルと対処法
1. 名前のスペルが違う場合
問題:フィリピンのIDと登録した名前が1文字でも違う
解決法:Instaremのカスタマーサポートに連絡して修正依頼
2. 受取人がIDを忘れた場合
解決法:顔写真付きIDを持参して再度受取に行く
期限:送金から30日以内に受け取る必要があります
3. Reference Numberが見つからない場合
確認場所:
- アプリの送金履歴
- 送金完了メール
- 送金完了時のスクリーンショット
送金を成功させるための5つのポイント
- 受取人情報は正確に:フィリピンのIDと完全一致させる
- Reference Numberは必ずメモ:受取に必須の番号です
- 受取店舗は事前確認:家族に最寄り店舗を確認してもらう
- 銀行振込がお得:クレジットカードは手数料が高額
- 送金記録を保管:トラブル時に必要になります
まとめ:Instaremで安心・簡単にフィリピン送金
Instaremはフィリピン人の現金受取ニーズに最適化された送金サービスです。全国6,000店舗以上で受け取れるため、銀行口座を持たないフィリピン人でも安心して利用できます。
特に高齢者の方におすすめする理由:
- 一度登録すれば簡単:受取人情報は保存される
- 自宅から送金可能:ネットバンキングで完結
- 追跡可能:Reference Numberで状況確認
- 安全な正規業者:シンガポール金融管理庁認可
この記事の手順通りに進めれば、初めての方でも安心してInstaremを利用できます。フィリピンの家族に確実に送金して、喜んでもらいましょう。
※手数料・レートは2025年9月現在の情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
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