フィリピン移住に絶望
フィリピンに移住され、数年でフィリピン生活に絶望し、日本に帰国された方を何度か拝見いたしました。
また、病院で働いていた時には、多くの方からの相談も受けたものでした。
フィリピン移住を夢見て来られた方が絶望される理由は、ここフィリピンには数多くあります。
環境があわない
綺麗な環境に憧れてフィリピン・セブ島にやって来たのですが、セブ島は意外と大気汚染が進んでおり、喘息になられた方が数名いらっしゃいました。
また、雨の日が多くすぐに冠水し、ゴミや犬の糞が流されて感染症がすぐに蔓延するのに嫌気がさしたり、野良犬(嚙まれると狂犬病になる)が多すぎて、子供が安心して外出できないので、移住を諦めた方もおられました。
虫嫌いの方は、ゴキブリの多さに驚かれるかと思います。
食事があわない
食事につきましては、まず米がおいしくなく、お酒の種類も少なくビールがおいしくありません。日本や外国の食材も買えますが、日本で買うよりはるかに料金が高いのです。
よくフィリピンは物価が安いなどと言われてますが、安いローカルレストランなど行くと、レストランの中にはハエや蚊がとびまわっているし、痛んだ食材なども提供されます。
通常フィリピン料理は、油・塩分が多すぎますので、生活習慣病が悪化される懸念もございます。
普通の日本人が我慢できるレストラン(日本食レストラン含む)に行くと、日本並みの料金がかかりますが、質は日本よりずっと下がります。
インフラの脆弱さに耐えられない
インフラ面ですが、未だに停電や断水は起こりますし、エレベーターも故障やメンテナンスで利用できないことが多かったです。
インターネットのスピードは日本よりはるかに遅いのが現状です。
道路もがたがたで、歩くのが嫌にある時があるほどです・・・
病院が不安
ご持病をお持ちの方がフィリピンの医療水準や病院での衛生面に絶望されて帰られたケースも数多く拝見致しました。(セブ島の総合病院でも蝿や蚊は普通に飛んでいるし、入院中にナースに点滴針を刺されまくった方もいます)
さらに、医者や看護師とのコミュニケーションも難しいこと(言葉だけでなく考え方の違い等)も、大きな壁となって立ちはだかっております。
持病をもたれている方は、ご自身にあった薬の入手が困難な為、フィリピン移住をギブアップされてご帰国された方もいらっしゃいました。
蛇足ですが、フィリピンにはデング熱、狂犬病、アメーバ赤痢等、日本では馴染みの薄い病気になることがあります。
予想以上にお金がかかった
上述しましたが、食事代や治療費等で予想以上に費用がかかり、移住をギブアップされた方も見うけました。
医療費は保険が適用できませんので、思いがけない出費になります。(原則移住者は海外旅行保険は入れません)
あと、リタイヤメント・ビザ等の手続きで予想以上の出費になることも多いです。
治安が悪い
言うまでもありませんが、フィリピンの犯罪率は日本とは比べ物になりません。
留学エージェントや移住の斡旋社等は、「セブ島は比較的安全です」と言いますが、セブ島もフィリピンです。日本に比べると、遥かに多いです。
ちなみに、セブ州の殺人率は日本の殺人率の約20倍です。フィリピンに10年滞在しましたが、フィリピンの犯罪のデータはあてにならないと感じております。
理由は、犯罪者が多すぎて警察数が追い付いていないので、実際はデータより遥かに多いと思います。
フィリピンに行かれた際は、犯罪に巻き込まれないよう気をつけてください。
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