よく「フィリピンは衛生環境が悪く病気になりやすい」と言われますが、実際に長く生活してみると、その理由がよく分かります。
私自身、フィリピンで長年生活する中で、日本とはまったく違う衛生環境を何度も目の当たりにしてきました。
なぜフィリピンでは感染症や体調不良が起きやすいのか。
ここでは実体験をもとに、フィリピンの衛生環境を8つのポイントから解説します。
① フィリピンはゴミ問題が深刻|ハエや害虫が大量発生
フィリピンの街を歩くと、至る所でゴミが山積みになっている光景を見かけます。

こうしたゴミは、ハエやゴキブリなど害虫の繁殖場所になります。
特にハエは、腐敗した食べ物や汚物の上で繁殖するため、細菌を運ぶ原因になります。
そのため、ショッピングモールやレストランの中でさえ、ハエや蚊が普通に飛んでいることも珍しくありません。
日本では考えにくい環境ですが、フィリピンでは日常の光景です。
② デング熱が多い理由|蚊が大量発生する環境
フィリピンでは蚊が非常に多く、デング熱の感染リスクが常にあります。
デング熱は蚊が媒介する感染症で、以下のような症状が現れます。
・突然の高熱
・激しい頭痛
・関節や筋肉の痛み
・発疹
・吐き気や嘔吐
フィリピンでは子供がデング熱で亡くなるケースも報告されており、決して軽視できない病気です。
蚊が多い理由は、排水環境やゴミ問題などが重なり、蚊が繁殖しやすい環境になっているためです。
③ 野良犬が多く狂犬病リスクがある
フィリピンでは街中に多くの野良犬がいます。
日本の犬と違い、ワクチン接種されていない犬も多いため、噛まれると狂犬病の危険があります。
狂犬病は発症すると致死率がほぼ100%の非常に危険な病気です。
もし犬や動物に噛まれた場合は、すぐに病院で狂犬病ワクチン(曝露後接種)を受ける必要があります。
④ 大気汚染が深刻|ジプニーの排気ガス
フィリピンの都市部では、ジプニーと呼ばれる乗り物が大量に走っています。
ジプニーは古いディーゼル車が多く、黒煙の排気ガスを大量に排出します。
そのため都市部では大気汚染が深刻で、長く生活していると呼吸器系に影響が出ることもあります。
実際、フィリピンでは喘息を持つ人が非常に多く、日本人の子供が現地生活で喘息を発症した例もあります。
⑤ 食中毒やアメーバ赤痢が起きやすい食環境
フィリピンではレストランでも衛生管理が日本ほど徹底されていません。
日本食レストランであっても、店内にハエや蚊が飛んでいることは珍しくありません。
そのため
・食中毒
・細菌性下痢
・アメーバ赤痢
などの感染症が起きることがあります。
実際、現地ではアメーバ赤痢の患者も少なくありません。
⑥ フィリピンの水道水は飲めない
フィリピンでは基本的に水道水は飲めません。
レストランでも、水が安全とは限らないため注意が必要です。
氷や水から感染症にかかるケースもあるため、飲み水はミネラルウォーターを利用するのが一般的です。
⑦ 公衆トイレの衛生状態
フィリピンでは公衆トイレの衛生状態も日本とは大きく違います。
ショッピングモールのトイレは比較的きれいですが、街中のトイレは
・トイレットペーパーがない
・水が流れない
・床が濡れている
といったケースも多くあります。
また、トイレットペーパーを流せないトイレも多いため、日本人は最初戸惑うことが多いでしょう。
⑧ 衛生意識の違い
フィリピンでは、日本とは衛生意識が大きく異なります。
例えば飲食店では
・落ちた食べ物を戻す
・客の横で掃除をする
・店内で殺虫スプレーを使う
といった光景を見ることもあります。
日本では考えられないことですが、現地では日常的に見られることです。
このような衛生意識の違いが、病気や感染症のリスクを高める要因の一つになっていると感じます。
まとめ|フィリピンでは自己防衛が重要
フィリピンでは日本とは衛生環境が大きく異なります。
ゴミ問題、蚊の多さ、野良犬、水質、食環境など、さまざまな要因が重なり、感染症のリスクが高くなっています。
そのため、フィリピンで生活する場合は
・飲み水に注意する
・蚊対策をする
・食事の衛生に気をつける
といった自己防衛がとても重要になります。
海外生活を長く続けていると、こうした環境の違いを実感することが多くなる今日この頃です。



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