「毎日終電まで残業、有給も取れない、上司のパワハラに耐える日々…これって普通なの?」
日本で15年間働き、その後フィリピン・アメリカ・インドで10年以上働いた私が断言します。日本の働き方は、世界基準で見れば完全に異常です。
海外で働いて初めて気づいたのは、「定時で帰る」「残業ゼロ」「上司と対等」が当たり前だということ。日本では夢物語だったことが、海外では普通の現実なのです。
この記事では、日本の働き方の「おかしい点」を7つ挙げ、海外と比較しながら、あなたが人間らしく働ける環境を見つける方法をお伝えします。
日本の働き方で「おかしい」と思った7つのこと
私は日本で15年間、大企業からベンチャーまで様々な会社で働きました。その中で「これはおかしい」と感じた7つのことを、海外経験と比較しながらお話しします。
1. サービス残業が当たり前
日本: 月80時間以上のサービス残業が常態化していました。タイムカードは18時に押させられ、その後22時、23時まで働くのが日常。もちろん残業代は一円も出ません。
「これが社会人の常識だ」と上司に言われ、疑問を持つことすら許されませんでした。ベンチャー企業では「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という名目で、週末も「自主的に」出社することが暗黙のルールでした。
海外: フィリピンやアメリカでは、残業は事前申請制で、申請なしの残業は違法行為として厳しく処罰されました。もちろん残業代は1.5倍で支払われます。サービス残業という概念自体が存在しないのです。
インドでは、残業時間が月10時間を超えると人事部から「なぜそんなに残業しているのか?」と逆に心配されるほどでした。
2. 有給休暇を取らせない雰囲気
日本: 有給休暇を申請すれば「忙しい時期に何を言ってるんだ」と嫌味を言われ、病気で休むと「根性がない」「みんな我慢してるのに」と言われる始末。
結果的に、年間5日も有給を取得できない年もありました。有給消化率は20%以下。法律で定められた権利なのに、行使することが許されない異常な環境でした。
海外: 有給休暇は当然の権利として、ほぼ100%消化されます。フィリピンでは子どもの学校行事があれば、上司が率先して「休みを取りなさい」と勧めてくれました。
家族が最優先という価値観が、職場文化として根付いているのです。アメリカでも有給取得は労働者の当然の権利で、取得しないことの方が不思議がられます。
3. 無駄な会議・報告・稟議書
日本: 毎週の営業会議は3時間、結論は何も出ず、ただの説教大会。日報・週報・月報に加えて、上司への口頭報告も必須。何か新しいことをするには、何枚もの稟議書を書いて何人もの判子をもらう必要がありました。
「会議のための会議」「報告のための報告」が横行し、本来の業務に使える時間はどんどん削られていきました。
海外: 会議は30分以内、議題と結論が明確。報告は週1回のメールで十分。稟議書なんてものは存在せず、上司に口頭で説明して「OK」と言われればすぐ実行できました。
「無駄な時間を減らして、本来の仕事に集中する」という考え方が徹底されていました。
4. 朝礼という謎の儀式
日本: 毎朝30分の朝礼。社訓の唱和、昨日の反省、今日の目標発表…。この30分で何も生産性は生まれませんが、参加しないと「やる気がない」と見なされます。
私が日本に戻って働いた時、まず驚いたのがこの朝礼でした。海外では一度も経験したことがない、この謎の儀式。
海外: 朝礼なんてものは存在しません。各自が出社したら、すぐに仕事を始めます。「朝の貴重な時間を無駄にしない」という考え方が当たり前なのです。
必要な情報共有はメールやチャットで済ませ、全員を集める時間はプロジェクトの重要な議論にだけ使われました。
5. 飲み会強制参加
日本: 毎週金曜日の飲み会は「自由参加」という名目ですが、参加しないと「付き合いが悪い」「協調性がない」と評価が下がります。
二次会、三次会まで付き合わされ、終電を逃して帰宅は深夜2時。翌日は土曜日でも「自主的に」出社することが求められました。プライベートの時間はゼロです。
海外: 仕事とプライベートは完全に分離されています。たまに同僚と飲みに行くことはありますが、それは本当に「自由参加」で、参加しなくても評価に一切影響しません。
そもそも定時で帰るのが当たり前なので、家族との時間や趣味の時間が確保できます。週末に仕事のことを考える必要もありません。
6. 年功序列で実力が評価されない
日本: どれだけ成果を出しても、「まだ若いから」「先輩より給料が高くなるのはおかしい」という理由で昇進・昇給が抑えられました。
一方、何もしていない50代の上司は高給取り。年齢と在籍年数だけで評価されるという不条理なシステムに、モチベーションは下がる一方でした。
海外: 完全な実力主義です。年齢や在籍年数は一切関係なく、成果を出せば正当に評価され、昇進・昇給します。
インドでは、入社3年目の若手が管理職になることも珍しくありません。アメリカでも、成果を出せば20代で部長クラスになることも可能です。努力が報われる環境が、やる気を引き出してくれました。
7. パワハラ・セクハラの放置
日本: 上司からの暴言、人格否定、セクハラは日常茶飯事でした。「お前は使えない」「バカか」「そんなんじゃ社会で通用しない」と毎日のように罵倒され、精神的に追い詰められました。
人事に相談しても「上司とうまくやってください」と言われるだけ。加害者は守られ、被害者が我慢するという異常な構造でした。
海外: パワハラ・セクハラは重大な違法行為として、厳しく処罰されます。一度でもハラスメントをすれば、即座に解雇されるのが当たり前です。
フィリピン・アメリカ・インドで働いた10年間、一度もパワハラに遭いませんでした。上司と部下はフラットな関係で、お互いに敬意を持って接していました。
海外で働いて「これが普通だったのか」と驚いたこと
海外で働き始めて、私は本当に衝撃を受けました。「日本の常識は世界の非常識」だったのです。
定時退社が当たり前
フィリピンの会社に転職した初日、17時になると本当に全員が帰宅していく光景に驚きました。「え、もう帰るんですか?」と上司に聞くと、「もちろんだよ。仕事は明日もあるんだから、今日無理にやる必要はないよ」と笑顔で答えました。
日本では「定時で帰るのは悪」という風潮が根強くありましたが、海外では「定時で帰らないのは仕事の効率が悪い証拠」と見なされます。
残業ゼロ、残業しても必ず残業代支給
アメリカで働いていた時も、残業は事前申請制で、申請なしの残業は違法行為として厳しく処罰されました。もちろん残業代は1.5倍で支払われます。
インドでは、残業時間が月10時間を超えると人事部から「なぜそんなに残業しているのか?」と逆に心配されるほどでした。サービス残業という概念自体が存在しないのです。
上司と部下が対等な関係
海外で最も衝撃的だったのは、上司と部下の関係がフラットだったことです。フィリピンでは役職に関係なくファーストネームで呼び合い、意見の相違があっても怒鳴ったり威圧したりすることはなく、論理的に議論が行われていました。
インドでは、上司の意見でも論理的におかしければ堂々と反論できます。むしろ、意見を言わないことの方が「やる気がない」と見なされるのです。
有給は権利として100%取得
フィリピンでは子どもの学校行事があれば、上司が率先して「休みを取りなさい」と勧めてくれました。家族が最優先という価値観が、職場文化として根付いているのです。
アメリカでも有給取得は労働者の当然の権利で、取得しないことの方が不思議がられます。
家族との時間、趣味の時間が確保できる
残業がないので、家族と夕食を一緒に食べる時間ができました。週末は完全にプライベートな時間で、仕事のことを考える必要はありません。
趣味のボクシングも再開でき、週2回ジムに通えるようになりました。学生時代に夢中だったボクシングを15年ぶりに再開し、心身ともに健康になったのです。
日本 vs 海外の働き方比較表
日本と海外の働き方の違いを、表にまとめました。
| 項目 | 日本 | 海外(フィリピン・アメリカ・インド) |
|---|---|---|
| 残業 | 月80時間以上のサービス残業が常態化 | 事前申請制、残業代1.5倍支給、月10時間以下が普通 |
| 有給休暇 | 取得率20%以下、申請すると嫌味を言われる | 取得率100%、上司が積極的に取得を勧める |
| 定時退社 | 定時で帰ると「やる気がない」と見なされる | 定時退社が当たり前、残業は効率が悪い証拠 |
| 上司と部下の関係 | 絶対服従、反論すると評価が下がる | フラットな関係、論理的な議論が奨励される |
| 評価制度 | 年功序列、年齢と在籍年数で決まる | 完全実力主義、成果で正当に評価される |
| 会議 | 3時間の無駄な会議、結論は出ない | 30分以内、議題と結論が明確 |
| 朝礼 | 毎朝30分の社訓唱和、謎の儀式 | 朝礼なんて存在しない、すぐ仕事開始 |
| 飲み会 | 強制参加、断ると評価が下がる | 完全自由参加、参加しなくても問題なし |
| パワハラ | 日常化、人事も対応しない | 重大な違法行為、即座に解雇される |
| ワークライフバランス | 仕事優先、家族や趣味の時間はゼロ | 家族優先、プライベートの時間が確保される |
| 年収(手取り) | 年収1,000万円→手取り563万円 | 年収1,000万円→手取り750~910万円 |
この表を見れば、日本の働き方がいかに異常かがわかるでしょう。
海外転職で人生が変わった私の体験談
私は日本で15年間、ブラック企業で苦しみ続けました。しかし、30代で海外転職という選択をしたことで、人生が180度変わったのです。
日本時代: 地獄のような毎日
- 月80時間以上のサービス残業
- パワハラ上司の罵声に毎日怯える
- 有給は年5日も取れない
- 家族との時間ゼロ、趣味も諦める
- 慢性的な睡眠不足、胃痛、不眠
- 「このまま電車に乗らずに消えてしまいたい」と何度も思った
海外転職後: 人間らしい生活を取り戻した
- 毎日定時退社、17時に全員帰宅
- 残業ゼロ、残業しても1.5倍の残業代
- 上司と対等な関係、パワハラゼロ
- 有給100%消化、家族との時間が増えた
- 趣味のボクシングを再開、週2回ジム通い
- 心身ともに健康になり、人生が楽しくなった
フィリピン看護師の事例が示す可能性
私だけでなく、フィリピン看護師たちの事例も、海外転職の可能性を示しています。
驚くべき収入格差:
- アメリカの看護師平均月収: 約90万円(6,300ドル)
- フィリピンの看護師月収: 約3万円(200ドル)
- 収入差: なんと30倍以上!
この数字を見れば、なぜ多くのフィリピン人看護師が海外転職を選ぶのか理解できるでしょう。2018年度だけで1万人以上のフィリピン人看護師がアメリカの看護師資格(NCLEX)を取得しました。
海外で働くフィリピン人の月収は、日本人の平均年収を上回ることも珍しくありません。これにより、経済的なストレスから解放され、より充実した生活を送ることができるのです。
日本人にとっての海外転職の可能性
「海外転職なんて自分には無理」と思うかもしれませんが、実は意外とハードルは低いのです。
シンガポールをはじめとするアジア諸国では、日本以上の高収入を得られる機会が多数存在します。特に以下の職種で需要が高まっています:
- IT・エンジニア職
- 金融・コンサルティング
- 医療・看護職
- マネジメント職
- 営業・マーケティング職
英語力はTOEIC600点程度の日常会話レベルで十分な求人が多数あります。未経験歓迎の求人も豊富で、日本人というだけで相場より高い給与水準となる企業も多いのです。
海外・外資系転職におすすめのエージェント3選
ブラック企業から脱出したい方、海外転職を真剣に考えている方に、本気でおすすめできる転職エージェントをご紹介します。
1. The Beyond Border – 海外経験者専門の転職エージェント
The Beyond Borderの特徴:
- 海外に半年以上住んだ経験がある方を対象とした専門エージェント
- 海外経験を活かせる求人に特化しており、あなたのグローバルな経験が正当に評価される
- 海外駐在員ポジション、外資系企業、日系グローバル企業の求人が豊富
- 海外経験者だからこそ分かる、文化の違いやキャリアの悩みに寄り添ったカウンセリング
- 英語力や異文化適応力を武器にしたキャリア戦略を提案
こんな人におすすめ: 海外在住経験がある方、グローバルな環境で働き続けたい方、海外経験を次のキャリアに活かしたい方
2. ベトワーク – ベトナム・タイ・フィリピン専門の転職支援
ベトワークの特徴:
- 東南アジア、特にベトナム・タイ・フィリピンに特化した転職エージェント
- 現地の日系企業、外資系企業の求人を多数保有
- フィリピンで働きたい方、フィリピン人パートナーと一緒に暮らしたい方に最適
- ビザ取得や現地生活のサポートも充実しており、初めての海外転職でも安心
- 東南アジアの給与水準や生活費を踏まえた、現実的なキャリアプランを提案
- 2022年7月のサービス開始から既に5,000人以上の日本人が登録
こんな人におすすめ: フィリピンやASEAN諸国で働きたい方、現地採用を検討している方、フィリピン人パートナーがいる方
3. コトラ – 外資系・グローバル企業向け
外資系企業やグローバル展開している企業の求人が多く、専任カウンセラーが時間をかけて最適な企業とのマッチングをサポートしてくれます。
20代から50代まで幅広い年齢層に対応しており、英語力を活かせる求人も多数あります。海外経験者や国際的な働き方を求める方には最適な選択肢となるでしょう。
こんな人におすすめ: 初めて海外転職に挑戦する方、まずは日本で働きながら海外赴任を目指したい方、幅広い選択肢から選びたい方
英語が話せるようになる方法
「英語が苦手だから海外転職は無理」と思っているかもしれませんが、実はTOEIC600点程度の日常会話レベルで十分な求人が多数あります。
ただし、英語力を向上させたい方は、留学も選択肢の一つです。特にフィリピン留学は費用が安く、マンツーマンレッスンが充実しているため、短期間で英語力を伸ばせます。
英語が話せない方・苦手な方で海外留学を考えられている方は、安くかつ信頼できる留学エージェントで無料相談や資料請求されると良いでしょう。(英語圏でない国は英語力不問の企業が多いですが)
海外転職でよくある質問
Q1. 英語が苦手でも海外転職できますか?
はい、できます。TOEIC600点程度の日常会話レベルで応募できる求人が多数あります。特にアジアの日系企業では、日本語ができることが重視されます。実務を通じて英語力は自然に向上します。
Q2. 海外未経験でも大丈夫ですか?
大丈夫です。未経験歓迎の求人も多数あります。特に東南アジアは日本人向けの求人が豊富で、現地の日本人コミュニティもあるので、生活面のサポートも充実しています。
Q3. 年収は下がりませんか?
表面上の年収は下がる場合もありますが、税負担が軽く、物価も安いため、手取りの価値は高くなります。また、日本人というだけで相場より高い給与水準となる企業も多く、手取り額は日本の平均を上回るケースも増えています。
Q4. 国内で外資系という選択肢もありますか?
あります。「いきなり海外は不安」という方は、国内の外資系企業という選択肢もあります。外資系企業は海外の労働文化を取り入れているため、定時退社、残業事前申請制、フラットな関係、実力主義など、海外と同様の環境で働けます。
まとめ: 今こそ海外転職で人生を変えるチャンス
日本の働き方の「おかしい点」7つを見てきました:
- サービス残業が当たり前
- 有給休暇を取らせない雰囲気
- 無駄な会議・報告・稟議書
- 朝礼という謎の儀式
- 飲み会強制参加
- 年功序列で実力が評価されない
- パワハラ・セクハラの放置
これらは決して「普通」ではありません。世界基準で見れば、明らかに異常なのです。
私は海外転職という選択をしたことで、人生が180度変わりました。毎日定時退社、残業ゼロ、上司と対等、有給100%消化、家族との時間、趣味の時間――これらすべてが実現できたのです。
フィリピン看護師たちの事例が示すように、海外転職は単なる夢ではなく、実現可能な選択肢です。英語はTOEIC600点で十分、未経験OKの求人も豊富、国内の外資系という選択肢もあります。
あなたの命と健康は、会社のものではありません。
今すぐ転職エージェントに登録して、自分の可能性を確認してください。あなたも必ず、人間らしい生活を取り戻せます。
海外で働くことは、キャリアだけでなく、人生そのものを豊かにする経験です。選択肢は日本だけではありません。海外にも目を向けることで、あなたの人生は大きく変わる可能性があります。
まずは専門の転職エージェントに相談し、海外転職への第一歩を踏み出してみませんか? あなたの新しい人生が、きっと待っています。


コメント