皆さん、こんにちは。私は2010年にセブ島でジャパニーズヘルプデスクを立ち上げ、現地の医療機関で長年働いてきました。
ジャパニーズヘルプデスクとは、フィリピンやインドを中心とした海外の病院で、日本人や韓国人が安心して診療を受けられるようサポートする会社です。
セブ島での医療従事者としての経験から、日本人の患者さんが頻繁にかかってしまう「怖い病気」があることを実感しています。フィリピンは熱帯気候と衛生環境の違いから、日本では馴染みの少ない感染症が多く存在します。
今回は、フィリピンで特に危険で日本人が注意すべき病気ランキングTop3に加え、A型肝炎やアメーバ赤痢など、移住者・留学生・駐在員が知っておくべき感染症を完全網羅して解説します。
目次
- 第1位:結核 – フィリピンは世界第6位の高蔓延国
- 第2位:尿路結石 – 「陣痛より痛い」激痛に苦しむ日本人多数
- 第3位:デング熱 – 治療薬がない恐ろしい感染症
- その他の注意すべき感染症①:肝炎(A型・B型)
- その他の注意すべき感染症②:経口感染症(アメーバ赤痢・腸チフス・細菌性下痢)
- その他の注意すべき病気(狂犬病・肺炎・結膜炎)
- 海外旅行保険の重要性
- まとめ
第1位:結核 – フィリピンは世界第6位の高蔓延国
結核の現状とフィリピンでの危険性
フィリピンは結核の高蔓延国であり、2023年時点で世界第6位の発生率を誇ります。セブ市・セブ島でも毎年一定数の患者報告があり、日本人も決して安全ではありません。
日本では結核は「過去の病気」というイメージがありますが、フィリピンでは現在進行形の深刻な公衆衛生問題です。特に人口密集地域や換気の悪い場所では感染リスクが高まります。
結核の症状・原因・治療方法
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の感染 ・感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染 ・免疫力低下時の発症 ・栄養不良、ストレス、密閉空間での長時間接触 |
| 主な症状 | ・2週間以上続く咳・痰(最も重要なサイン) ・微熱(37〜38℃)が続く ・体重減少 ・寝汗(特に夜間) ・倦怠感 ・胸痛 ・呼吸困難(進行例) ・血痰(重症例) |
| 治療方法 | ・抗結核薬の組み合わせ療法(通常4剤併用) ・6〜12ヶ月の長期治療が必要 ・DOTS(直接監視下短期化学療法) ・多剤耐性結核の場合は18〜24ヶ月治療 ・栄養療法、免疫力向上 ・治療中断は耐性菌発生の原因となるため継続が重要 |
結核の恐ろしさと日本人が注意すべき理由
結核菌は感染初期は無症状で潜伏し、体力低下やストレスで発症しやすくなります。フィリピン移住や留学で環境が変わり、免疫力が低下したタイミングで発症するケースが多く見られます。
フィリピンでは多剤耐性結核や治療困難な症例も存在するため、早期発見・早期治療が極めて重要です。
結核の予防対策
- 不特定多数との密接接触はできるだけ避ける(特に換気の悪い場所)
- 寝室や事務所を定期的に換気する
- 不明な発熱・咳症状が2週間以上続く場合は早めにレントゲン・痰検査を受ける
- 現地在住者や長期滞在者(1カ月超)は現地医療機関での健診を定期的に受ける
- 栄養バランスの良い食事と十分な睡眠で免疫力を維持する
- BCGワクチン接種歴を確認する(日本では通常接種済み)
第2位:尿路結石 – 「陣痛より痛い」激痛に苦しむ日本人多数
尿路結石とは?フィリピンで多発する理由
私がセブ島の病院で働いていた時に、尿路結石で苦しまれた日本人患者さんをかなりの割合で見かけました。
この病気は、石が尿路の狭い部分に詰まってしまい、尿管などを刺激して強い痛みを発症します。痛みが出る部分は太ももの付け根部分や背中などで、尿路結石が発生している場所によって異なります。
尿管を刺激した場合に激痛となることが多く、あまりの痛さで脂汗をかいている患者さんが多くいました。本当に、我慢ができないほどの痛みで、中にはのたうちまわる患者さんもいたのです。(陣痛より痛かったと言う女性患者さんもいらっしゃいます)
尿路結石の症状・原因・治療方法
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因 | ・高温多湿な気候による脱水(フィリピンの気候が大きな要因) ・フィリピン料理の高塩分・高脂肪 ・水分摂取不足 ・先天的な体質 ・カルシウム代謝異常 ・動物性タンパク質の過剰摂取 ・運動不足 |
| 主な症状 | ・背部から腹部の激痛(突然襲う耐え難い痛み) ・下腹部から陰部の突発的な痛み ・血尿(尿が赤くなる、ピンク色になる) ・吐き気・嘔吐 ・排尿痛、頻尿 ・残尿感 ・発熱(感染を伴う場合) |
| 治療方法 | ・小さな結石(5mm以下):水分摂取で自然排出を促す ・中程度の結石:衝撃波砕石術(ESWL) ・大きな結石:内視鏡手術(TUL、PNL) ・薬物療法(鎮痛剤、排石促進薬、尿酸降下薬) ・点滴による水分補給 ・緊急時:尿管ステント留置術 |
尿路結石の恐ろしさ
さらに、この病気の怖いところは尿路結石が長く体内に留まると腎機能に障害をきたし、腎不全に発展し人工透析が必要になる可能性もあるのです。
小便の色が赤くなった時などは尿路結石の兆候が出ていますので、すぐに病院に行って検査を受けることをお勧めします。
尿路結石の予防方法
このような怖い尿路結石の原因は、先天的に石ができやすい人もいるのですが、やはり食生活が密接に関わってきます。結石になりやすい塩分や脂肪が、フィリピンのレストランで出される料理にはたっぷりと含まれております。
防ぐためには、水をたくさん飲むことやできるだけ自炊をすることです。
- 1日2リットル以上の水分摂取を心がける(フィリピンの気候では3リットル推奨)
- 1時間に1回程度の水分補給習慣をつける
- 外食時は塩分・脂肪分の多い料理を避ける
- できるだけ自炊して食生活をコントロールする
- 動物性タンパク質(肉類)の過剰摂取を避ける
- 野菜・果物を積極的に摂取する
- 適度な運動を心がける
- アルコール摂取を控えめにする
第3位:デング熱 – 治療薬がない恐ろしい感染症
デング熱とは
デング熱とは、デングウイルスに感染することで発熱を来す病気です。多くは数日間の発熱期間で自然に治りますが、まれに自然治癒せず「デング出血熱」と呼ばれる重い病気を併発するケースもあります。主に東南アジアや南アジア、中南米等の熱帯地域に流行します。
フィリピンでは特に雨季(6月~11月頃)に流行し、毎年多くの患者が発生しています。
私のデング熱体験談
私自身も約10年前にデング熱にかかったのですが、かなりきつかったです。当時、セブの大学に通っていたのですが、高熱が続いて1週間ほど学校を休みました。
デング熱の厄介なことは、治療薬がないことです。(予防接種・ワクチンもなく、対処療法になります)だから、デング熱のかかった日本人はだいたい病院で1週間程度入院させられ、点滴によってビタミンや水分補給、免疫力アップを図ります。
デング熱の症状・原因・治療方法
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・デングウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染 ・人から人へ感染することは通常ありません ・水たまり、排水溝、放置されたペットボトルや空き瓶、植木鉢の皿等で蚊が発生 ・4つの血清型があり、異なる型に再感染すると重症化リスクが高まる |
| 主な症状 | 潜伏期間:3〜7日(長くても15日) ・38~40℃の高熱(突然発症) ・激しい頭痛(特に目の奥の痛み) ・吐き気、嘔吐、下痢 ・呼吸困難 ・関節痛、筋肉痛(「ブレークボーン熱」とも呼ばれる) ・発疹(胸や胴体から始まり手足や顔面に広がる) ・倦怠感 【重症型デング出血熱の症状】 ・出血傾向(鼻血、歯茎からの出血、皮下出血) ・血小板減少 ・ショック症状 |
| 治療方法 | ・特効薬なし(対症療法のみ) ・点滴による水分補給 ・ビタミン補給 ・免疫力向上のための入院管理(通常1週間程度) ・解熱剤(アセトアミノフェン)※アスピリンやイブプロフェンは禁忌 ・重症型デングの場合は集中治療が必要 ・血液検査により感染有無の判断ができる |
デング熱の予防対策
セブの医療機関で働いている時に医師から頂いたアドバイスは、以下の通りです:
- 蚊が多くいる場所には近寄らない
- 長袖の服と長ズボンの着用で露出部分を少なくする
- 虫除けスプレーをこまめに使用する(DEET含有のものが効果的)
- 蚊取り線香や電気蚊取り器を使用する
- 宿泊施設は蚊帳やエアコン完備の部屋を選ぶ
- 水たまりを作らない(ペットボトルや空き瓶を放置しない)
- 特に雨季(6月~11月)は警戒を強める
しかし、セブ島では蚊はそこらじゅうにいるので、近寄らないということは非常に困難です。待ち合わせ中、または乗り物を待っている数分で、多くの蚊が寄ってくるのでボーっとすることはできないのです。
その他の注意すべき感染症①:肝炎(A型・B型)
フィリピンでは、肝炎ウイルスの感染リスクも日本より高くなっています。特にA型肝炎とB型肝炎は、日本では馴染みが少ないものの、フィリピンでは注意が必要な感染症です。
A型肝炎 – 不衛生な飲食物から感染
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・A型肝炎ウイルス(HAV)の入った不衛生な飲み物や食べ物によって感染 ・汚染された水や氷 ・生野菜、サラダ、カットフルーツ ・生の貝類(二枚貝) ・手洗い不十分による糞口感染 ・不衛生な屋台や露店での飲食 |
| 主な症状 | 潜伏期間:15~50日(平均28日) ・倦怠感、全身のだるさ ・食欲不振 ・発熱(38℃前後) ・悪心、嘔吐 ・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) ・茶色い尿(コーラ色) ・白っぽい便 ・腹痛(特に右上腹部) ・関節痛 |
| 治療方法 | ・特効薬なし(対症療法) ・安静と栄養補給 ・水分補給 ・重症例は入院治療 ・肝機能回復まで数週間~数ヶ月 ・予防接種あり(渡航前接種を強く推奨) ・一度感染すると終生免疫が得られる |
A型肝炎の予防対策
- 渡航前にA型肝炎ワクチンを接種する(2回接種で長期間の免疫獲得)
- 不衛生な場所での飲食を避ける
- 水道水は飲まない(必ずミネラルウォーター)
- 氷は使用しない(レストランでも氷なしをリクエスト)
- 生野菜、カットフルーツは避ける
- 食事前に必ず手洗い・アルコール消毒
- 屋台や露店での飲食は慎重に
B型肝炎 – 血液・体液から感染
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・B型肝炎ウイルス(HBV)による感染 ・性交渉(最も多い感染経路) ・注射器の使いまわし ・刺青、ピアス、針治療での針の使い回し ・不衛生な医療行為 ・出血を伴う理髪 ・風俗店での感染リスクが高い |
| 主な症状 | 潜伏期間:1〜6ヶ月 ・倦怠感 ・食欲不振 ・悪心、嘔吐 ・黄疸 ・褐色尿 ・腹痛 ・関節痛 【慢性化した場合】 ・肝硬変への進行 ・肝臓がんのリスク増大 ・長期的な肝機能障害 |
| 治療方法 | ・急性期:安静と栄養療法 ・慢性化した場合:高額な抗ウイルス薬の長期服用が必要 ・インターフェロン治療 ・核酸アナログ製剤(エンテカビル、テノホビルなど) ・肝機能の定期的なモニタリング ・予防接種あり(渡航前接種を推奨) |
B型肝炎の予防対策
- 渡航前にB型肝炎ワクチンを接種する(3回接種で長期免疫)
- 性交渉時はコンドームを必ず使用
- 風俗店の利用は避ける
- 刺青、ピアス、針治療は信頼できる施設でのみ
- 不衛生な医療機関での治療は避ける
- 他人の歯ブラシ、カミソリを使用しない
その他の注意すべき感染症②:経口感染症(アメーバ赤痢・腸チフス・細菌性下痢)
フィリピンでは衛生環境の違いから、経口感染症のリスクも高まります。特に以下の3つは日本人が注意すべき感染症です。
アメーバ赤痢 – 原虫による腸管感染症
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・赤痢アメーバ(原虫)が主に腸管内で増殖することによって発症 ・汚染された水や食べ物から感染 ・不衛生な飲食店での食事 ・手洗い不十分による糞口感染 ・性的接触(特に経口-肛門接触) |
| 主な症状 | 潜伏期間:数週間~数ヶ月 ・粘血便(イチゴゼリー状の便) ・下痢と便秘を繰り返す ・下腹部痛 ・発熱(軽度~中等度) ・体重減少 ・倦怠感 【重症化した場合】 ・腸管穿孔 ・肝膿瘍(肝臓への転移) ・腹膜炎 |
| 治療方法 | ・抗原虫薬(メトロニダゾール等)の投与 ・パロモマイシンによる腸管内アメーバの除去 ・便検査による確定診断 ・重症例は入院治療 ・治療後も再発の可能性があるため経過観察が必要 |
腸チフス – サルモネラ菌による全身感染症
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・チフス菌(サルモネラ・タイフィ)感染による ・汚染された水や食べ物から感染 ・患者や保菌者の糞便で汚染された食品 ・不衛生な飲食店での食事 ・生水、氷、生野菜 |
| 主な症状 | 潜伏期間:1〜3週間 ・段階的に上昇する高熱(39〜40℃) ・持続する発熱(3〜4週間続く) ・頭痛 ・全身倦怠感 ・食欲不振 ・便秘または下痢 ・バラ疹(胸腹部の淡いピンク色の発疹) ・意識障害(重症例) ・腸出血、腸穿孔(合併症) |
| 治療方法 | ・抗菌薬(セフトリアキソン、アジスロマイシンなど) ・入院による集中治療 ・水分・栄養補給 ・血液培養による確定診断 ・治療期間:2〜3週間 ・予防接種あり(渡航前接種を推奨) |
細菌性下痢 – 様々な細菌による腸管感染症
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 原因・感染経路 | ・病原性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラ、赤痢菌など ・汚染された水や食べ物から感染 ・加熱不十分な肉、魚介類 ・不衛生な調理環境 ・食材の保存状態が悪い(常温放置など) |
| 主な症状 | 潜伏期間:数時間~数日 ・水様性下痢(1日数回~10回以上) ・腹痛 ・発熱 ・嘔吐 ・脱水症状(口渇、尿量減少、めまい) 【重症化のリスク】 ・急性腎不全 ・心筋梗塞 ・脳梗塞(脱水による血栓形成) ・電解質異常 |
| 治療方法 | ・水分・電解質補給(最も重要) ・経口補水液の摂取 ・重症例は点滴治療 ・抗菌薬(原因菌によって選択) ・整腸剤 ・止瀉薬(使用には注意が必要) ・安静と食事制限 |
経口感染症全般の予防対策
- 食材は必ず加熱する(75℃以上、1分間以上)
- 飲み物は必ずミネラルウォーター(水道水は飲まない)
- 氷に気をつける(レストランでも氷なしをリクエスト)
- 生野菜、カットフルーツは避ける
- 食事前に必ず手洗い・アルコール消毒
- 不衛生な屋台や露店での飲食は避ける
- 下痢症状が出たら早めに医療機関を受診
- 脱水症状を防ぐため、下痢時は経口補水液をこまめに摂取
その他の注意すべき病気(狂犬病・肺炎・結膜炎)
セブ島では上記の感染症以外にも、日本人が注意すべき病気が複数存在します。
狂犬病
フィリピンでは狂犬病が依然として発生しており、発症後の死亡率はほぼ100%という非常に危険な病気です。
- 感染経路:犬、猫、ネズミ、コウモリに噛まれた後に発症する場合がある
- 注意点:子猫や子犬にもうかつに手を出さないように
- 対処法:動物に噛まれたら直ちに病院でワクチン接種(曝露後ワクチン)
狂犬病について詳しくは、別の記事で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
→ 致死率100%の狂犬病・セブ島で犬にかまれた時の対処法
肺炎
フィリピンでは肺炎も多い病気の1つです。特に以下の要因で発症リスクが高まります:
- エアコンの効きすぎによる体調不良
- 急激な温度変化
- 大気汚染(マニラなど都市部)
- 免疫力の低下
結膜炎
フィリピンでは結膜炎(はやり目)も流行しやすい病気です:
- プールや海での感染リスク
- 不衛生な環境での接触感染
- タオルの共用などから感染
海外旅行保険の重要性
ここまで解説してきた通り、フィリピンでは日本では考えられないような感染症リスクが数多く存在します。万が一病気にかかった場合、現地での医療費は想像以上に高額になることがあります。
特に入院治療が必要な結核やデング熱、尿路結石の手術などでは、数十万円から100万円を超える医療費が発生するケースも珍しくありません。
そのため、フィリピン渡航の際は必ず海外旅行保険に加入することを強くお勧めします。最も手軽な方法は、海外旅行保険が付帯されたクレジットカードを持参することです。
年会費永年無料の楽天カードなら、海外旅行保険も自動付帯されており、万が一の医療費をしっかりカバーできます。フィリピンを含む海外の病院でキャッシュレス診療も可能なので、現金を用意する必要もありません。
渡航前に必ず保険の準備をしておきましょう。安心してフィリピン生活を楽しむための必須アイテムです。
まとめ:フィリピンでの健康管理は自己責任
フィリピンでの生活や旅行を安全に楽しむためには、これらの病気についての正しい知識と予防対策が不可欠です。
特に注意すべき病気ランキングTop3
- 第1位:結核 – 世界第6位の高蔓延国、2週間以上続く咳に要注意
- 第2位:尿路結石 – 高温多湿と食生活が原因、1日2リットル以上の水分摂取を
- 第3位:デング熱 – 治療薬なし、虫除けスプレーと長袖で予防
その他の重要な感染症
- A型肝炎:渡航前のワクチン接種を推奨、不衛生な飲食物に注意
- B型肝炎:性交渉や針の使い回しに注意、ワクチン接種を推奨
- アメーバ赤痢:粘血便が特徴、早期治療が重要
- 腸チフス:段階的に上昇する高熱、ワクチン接種を推奨
- 細菌性下痢:脱水症状に注意、経口補水液を常備
- 狂犬病:発症後は致死率100%、動物に近づかない
健康管理の基本原則
- 渡航前に必要なワクチンを接種する
- 海外旅行保険付帯のクレジットカードを必ず持参する
- 水分補給をこまめに行う(1日2リットル以上)
- 不衛生な飲食店は避け、できるだけ自炊する
- 虫除け対策を徹底する
- 体調不良時は自己判断せず、すぐに医療機関を受診する
フィリピンの平均寿命は環境だけでなく、こういった病気のリスクが密接に関係しているので、自分でしっかりコントロールする必要があるのです。
何か症状が現れた場合は、自己判断せずに必ず現地の医療機関を受診することをお勧めします。早期発見・早期治療が、重症化を防ぐ最も重要なポイントです。
安全で健康的なフィリピン生活をお楽しみください!


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