フィリピンの会社は6か月で解雇する
フィリピンには6ヶ月ごとに労働者を解雇し、再雇用を繰り返す悪しき労働形態があるのですが、このことをENDO(end-of-contract)と呼ばれております。
以前、ドゥテルテ大統領はENDOを大統領令で撤廃するように命じたのですが、ENDOを続ける企業が多い為、労働雇用省は数年前にフィリピン内企業20社の名前を公表しました。
日本企業はフィリピンでもブラック企業
この20社の中にフィリピンへ進出している日系企業が6社も入っており、海外へ進出する日本企業の問題が明らかになっております。
特に日系の自動車部品製造会社がワースト10の中に3社も入っており、この業界の労働者へのブラックぶりがあぶり出されているのです。
ちなみにこの3社は、6位『スミ・フィリピン・ワイアリング・システム』社(4305人のENDO労働者)、8位『フィリピナス・キョーリツ』社(3161人のENDO労働者)、9位『古河オートモーティブ・システムズ・リマ』社(2863人のENDO労働者)となっております。
日系企業が違法で逮捕された
また、私がフィリピンで働いている時に感じた事ですが、多くの日系企業はワーキングビザを取らずに、働かせていたと思います。(経費削減の方を法より優先)
実際、フィリピン・セブ島では2015年に不法就労で約60名の日本人が逮捕されていました。
以下共同通信の記事ですが、
「フィリピン国家捜査局(NBI)は、必要な労働許可を得ずに就労していたとして、同国中部セブの『ジャパン・インタートレード・コールセンター(JICC)』社で勤務していた日本人約60人を、不法就労の疑いで逮捕した。
NBIなどによると、JICC社は外資系企業などが集まるセブ中心部の『ITパーク』地区に事務所を構え、電話対応代行業務などをしている。関係者によると、同社で働いていた日本人は半年間の実務研修中のため、就業許可は不要だと主張しているという」
おそらく、インターンとして無償労働で雇用していたのですが(それでも査証は必要だと思います)、恨みをもっている人が内部告発したか同業者がインフォームしたのかと思われます。
フィリピンで働くには(内定を取る方法)
フィリピンには1,400社を越える日本企業が進出しており、日本人が働くチャンスを得やすいでしょう。
どうすれば、フィリピンでホワイト企業で働けるのでしょう。ハローワーク等ではなかなか出会うことができないでしょう。
手っ取り早いのは現地採用ですが、上記ブラック企業はほとんどが現地採用で日本人を集め、フィリピン人並みの給料と環境で働かせていると感じます。
現地採用ではなく、日本で就職・転職活動をし、フィリピンで働くのが条件が良いので、おすすめです。
登録やサポートは無料なので(転職エージェントは企業から成功報酬をもらっている)、複数登録すれば良いでしょう。
ちなみに、私はアジア地域に強いネオキャリアからよく紹介を頂きました。
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現地採用をすすめない理由
実際私は、フィリピンのマニラとセブ島で働く多くの日本人を見てまいりましたが、現地採用と日本で転職活動をされた方では、給与面、待遇等が大きく違いました。
日本で転職活動してフィリピンで働かれる方の給料は日本を基準とした給料で、現地採用の方の給料はフィリピンを基準にした給料なので、驚くほど差があるのです。
フィリピンで充実した生活を
フィリピンは、物価がどんどん上がって来てますが、それでも日本でもらえる給料なら、日本以上に贅沢はできます。
中には綺麗なメイド(お手伝いさん)を雇われてる日本人も多いです。
加えて、日本で働くほどあくせく働く必要はないし、プライベートが充実し、同調圧力等のストレスは圧倒的に少ないので、精神的にゆとりができます。
また、冬が苦手な方(フィリピンには冬がない)や花粉症(日本のように花が多くないので花粉症にならない)の方は、楽しめると思います。
だから、私はフィリピンという蟻地獄にはまり込んで、気が付けば10年も経過したのでした・・・
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